北海道の海岸線を全部合わせると３０００ｋｍにのぼる。その全てをドローンとヘリコプターで辿る長い旅に出た。そこには空から見なければ分からない人の営み、自然の造形、美しい風景があった。驚きと発見にあふれた２時間の空中散歩。（２０１８年１０月１３、２０日に各１時間放送された札幌テレビ放送創立６０周年記念番組の「完全版」。）　◆旅は稚内からスタート。稚内では広大な砂丘を発見し、幌延町では巨大風車が並ぶ圧巻の風景を望む。増毛町では入り組んだ海岸に幻の滝を探し、札幌－小樽間を走る列車や、名勝として知られる余市町の奇岩も紹介する。そのほか、積丹町にあるハート形のその名も「宝島」や、乙部町の海岸にそそり立つ切り立った白い崖、長万部町のワイングラス型の港などを紹介。さらにえりも町、釧路市と東に向かい、知床の野付半島では野生のヒグマにも出会う。自然、動物、そして人の暮らしが空から見えてくる。

クラスの人気者はなぜ自殺したのか。１人の教師と２９人の生徒による１０日間の「最後の授業」を描く衝撃的学園ミステリー。脚本：武藤将吾。（２０１９年１月６日～３月１０日放送、全１０回）◆第１回。魁皇高校の卒業式まで、残り１０日。あとは卒業を待つのみとなった生徒たち。冬から春へ季節を変え始めたこの時、高校生活という一つの舞台は平穏に幕を閉じていくはずだった。３年Ａ組担任の美術教師・柊一颯（菅田将暉）は、教卓の前に立ち、２９人の生徒にいつもと変わらぬ表情で、「今から皆さんには、人質になってもらいます」と言い放つ。衝撃的な一言にポカンとする生徒たち。そしてそれはやがて嘲笑へと変わる。一部の生徒が呆れて帰ろうとするが、教室の扉には一颯によって特殊な鍵が取り付けられ、自由に開けられなくなっていた。

諫早高校２年の山西咲和さん（１７歳）の祖母（８６歳）は長崎の被爆者。幼い頃から祖母は原爆の話になると悲しげに口を閉ざした。咲和さんは、国連に核兵器廃絶を求める署名を届ける「ヒロシマ・ナガサキ・ピースメッセンジャー」として第２１代高校生平和大使に選ばれたのを機に、壱岐に住む祖母を訪ね、初めて原爆体験を聞いた。悲惨な戦争と原爆の記憶の底には、語りたくない理由があった。「二度と戦争したらいかん」と繰り返す祖母。「伝えてくるけん」、広島長崎の声を世界に伝える旅が始まった。

ゲーム市場は急速に拡大し、ｅスポーツ選手は子供たちの憧れの職業になった。その反面、ゲームにはまり、昼夜が逆転するなど、日常生活に支障をきたす「ゲーム依存」は社会問題に。健康面にどんな影響があるのだろうか。一方で、ゲームの仮想世界に自分の居場所を見つけ、「生きる希望」を抱く人たちもいる。依存と共存、そこにはゲーマーそれぞれにとってのリアルな闇と光の世界があった。

日本全国で値段の安さやサービスが独特で面白い『びっくり仰店』を発掘し、グランプリを決定するヒューマングルメバラエティ番組。◆激安が故に昼から夜までお客が絶えない品川にある中華料理店や、フグも入った豪華刺身定食を２００円で出す居酒屋、お客に安く提供するため店主がアルバイトする店など、全国の『びっくり仰店』を紹介する。

メ～テレ制作「名古屋行き最終列車」第７シーズン。名古屋行き最終列車に乗車する人々の人生の機微を優しく温かい目線でドラマチックに表現する連作オムニバスドラマ。作：菊原共基。（２０１９年１月１５日～３月２６日放送、全１０回）◆第６回。芸能界で成功を収め、忙しい毎日を送っているＢＯＹＳ　ＡＮＤ　ＭＥＮの小林豊（小林豊）。しかし、彼にはどうしても忘れる事のできないもう一つの夢があった。それはパティシエになること。そんな豊は番組の企画で、有名菓子店でパティシエ修行をすることに。かつて製菓専門学校にも通い、製菓衛生師の資格を持つ豊であったが、長年のブランク、そして有名パティシエの厳しい指導に苦戦。それでも仕事の合間を縫って修行を続け、次第に感覚を取り戻していく。そこにある依頼が舞い込んでくる。

１９８０年代の中学校を舞台に給食マニアの教師と生徒による、どちらが給食を「おいしく食べるか」という闘いを描いた学園グルメコメディ。（２０１９年１０月１６日～１２月１８日放送、全１０回）◆第１回「海の王者、鯨の竜田揚げ」。常節中学校の教師・甘利田幸男（市原隼人）は、給食に愛がある故に給食を愛せない奴を許せない「給食絶対主義者」だが、教師が生徒以上に給食を楽しみにしていると知れたら威厳が失墜すると思い、誰にも知られないよう心の奥底で給食を愛していた。一方、甘利田の教え子の生徒・神野ゴウ（佐藤大志）は給食に愛がある故に変革を求める１３歳。どちらが給食を「おいしく食べるか」という、給食マニアの教師と生徒の静かな「闘い」が始まろうとしていた。ある日、御園ひとみ（武田玲奈）が、３ヶ月の臨時雇いで常節中学校に赴任してくる。彼女は甘利田が担任を務める１年１組の副担任を受け持つことになるが、赴任早々に給食費が無くなる事件が起こる。

「天使ちゃんの服」は、死産や流産で亡くなった赤ちゃんのための服だ。一度は命が宿った赤ちゃんの突然の死は「誕生死」とも呼ばれ、家族を深い悲しみに包む。誕生死の赤ちゃんに市販のベビー服は大きすぎる。せめて赤ちゃんにぴったりのかわいい服で送り出してほしいと、秋田市のＮＰＯ法人ここはぐは、誕生死を経験した家族の声を聞きながら天使ちゃんの服を作り、秋田県内の医療機関に寄贈してきた。新たに「おくりばこ」という棺も制作し、秋田に留まらない展開を目指す。ここはぐのスタッフたちも誕生死の経験者だ。つらい経験をしたみんなの思いを集めて形にしたいと奮闘する姿を追った。