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テレビ番組

となりのテレ金ちゃん 壁の学校 総集編

番組ID
216758
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放送日時
2021年05月18日(火)10:25~10:55
時間(分)
25
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリーschool教育・教養
放送局
テレビ金沢(KTK)
製作者
テレビ金沢(KTK)
制作社
テレビ金沢(KTK)
出演者
ナレーション:中崎清栄
スタッフ
タイトル:敦賀真弓、音響効果:増子彰、構成:辻本昌平、撮影:辻本昌平、ディレクター:中崎清栄、プロデューサー:北尾美和
概要
金沢の色壁に憧れて職人を目指す青年と、「かっこいい職人になりたい!」が目標の女子の左官を目指す2人を中心に追った。京都出身の岡田大空さん(20歳)は、金沢の群青色の壁を知り、職人の訓練校がある左官会社に入社を決めた。しかし実際には文化財の壁塗りはほとんどなく、建設現場でコンクリートやモルタルを塗る仕事ばかり。さらに猛暑の作業とあって何度も辞めようと悩むが、周りの上司たちが気遣い励ますので、辛うじて留まっている。永井聖さん(18歳)は「職人はかっこいい」と左官業を選び、持ち前の度胸と努力で訓練校を首席で卒業、2年目の秋には、全国技能五輪競技会の出場を決め、特訓を受けている。全国技能競技会の日、会場には大工や機械工作など男性ばかりの職種で真剣に挑戦する女性たちの姿があった。そして、優勝を期待されていた永井さんだったが、競技会には思わぬ魔物がいて洗礼を受けることに。左官技能訓練校で学ぶ若者職人の2年間の物語である。
受賞歴
日本民間放送連盟賞(2021年青少年向け番組優秀)

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ドキュメントy デルタの記憶 ―基地の街のきみたちへ―

朝鮮戦争下に、米軍岩国基地近くの中学校で綴られた5冊の文集が見つかった。そこには生徒たちが日々の暮らしを題材にした250篇ほどの詩と作文が寄せられていた。「積み上げられたバクダン」、「疾走する軍用ジープ」、「夜の街に立つパンパン」、「空襲に備えた訓練」…。そこには生々しい基地の街の現実が描かれていた。山口県岩国市立川下中学校は川に挟まれた三角州(デルタ)の中にある。文集はこの土地にちなんで『デルタ』と付けられた。通学路の向こうには金網を隔てて広大な基地が広がっている。三角州の大部分はいまも米軍基地だ。『デルタ』が作られたのは終戦から7年後の日本が主権回復をした年。そして朝鮮戦争の真っただ中だった。学校には空襲で家族を亡くした生徒や、朝鮮半島からの引き上げ者もいた。『デルタ』には基地から飛び立っていく爆撃機を見て、空爆を受ける朝鮮の人たちの辛苦に思いをはせた作品がある。一方で、戦後の貧しさの中で家計の支えとなる基地の仕事への感謝を記した者もいた。子どもたちはそれぞれの立場から、基地や暮らし、街の将来を考えていた。『デルタ』には「みなさんはどう思いますか」と教師が生徒に投げかけた言葉も残されている。生徒の証言からも、当時の教室には基地について自由に話し合う生徒と教師の姿があったことがわかる。「教育の中立」を掲げる国の指導で、学校で基地の話題はタブーとなり、『デルタ』はその後作成されることはなかった。それから70年、米軍岩国基地は拡張工事や軍用機の移駐を経て、極東最大級の規模にまで肥大化した。岩国では今、国が巨額の予算が投じ、米軍と住民との共存・融和策が進められている。私たちはかつての子どもたちのように、ちゃんと基地と向き合っているだろうか。基地を抱える街のありようを真剣に考えているだろうか。


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