広島に留学中原爆にあい、以来核の恐怖と闘いながら人生を歩むボルネオ島北部の回教王侯国・ブルネイ王国の首相ペンギラン・ユソフ氏の姿を通して、原爆投下の意味をあらためて考える。第二次世界大戦中、大東亜共栄圏政策の一つとして日本軍部は南方諸島の王侯子弟を日本へ留学させた。氏は広島文理大に在学中、運命の時刻を迎えた。あの日広島には留学生、米兵捕虜、徴用工など十数か国の人々がいた。（音声は英語のみ）

孤独な不良少年・矢吹丈が師となる丹下段平や宿命のライバル力石徹と出会い、ボクシングの世界で苦闘する姿を描くアニメ。天性の素質と段平のトレーニングによってチャンピオン街道をつき進むジョーの前に、次々とライバルたちが立ちはだかる。（１９７０年４月１日～１９７１年９月２９日放送、全７９回）◆第７５回「リングの魔術師カーロス」。再びトレーニングを開始したジョー。一方、世界ランキング６位のボクサー、カーロス・リベラは、原島戦でも相手の連打を浴びる。しかし原島は４ラウンドでカーロスのパンチを受けて試合を放棄し、カーロスは幸運な勝利を拾ったかに見えた。しかし、ジョーはカーロスが使った秘密兵器に気付いていた。

息子を亡くし、追悼の映画を撮ろうと雪深い山にひとり登ってくる男・野沢。山で祖父・久兵衛と二人で暮らす少年・ジュンに出会い、やがて息子を重ねてその将来を願うようになる。辛い体験や葛藤を乗り越えて、強く生きていこうとする人々を描く。

大佛次郎が膨大な資料を駆使して取り組んだ明治維新史の映像化。単なる娯楽にとどまらず、知的エンタテインメントを目指す試みとして、一話ごとに新しい演出法がなされた。（１９７１年９月４日～１１月２７日放送、全１３回）◆第七回「黒い風」。井伊大老白昼の暗殺成功は、若者たちをますます過激な行動に駆り立てた。邪魔者は斬れ、夷人を殺せと、若きテロリストたちの黒い嵐が巷に吹きすさぶ。新しい風が吹くまでの悪夢のような一時期を描く。

少年のさすらいの旅を通して、現代社会の人間のナイーブなふれあいを描く。（芸術祭大賞受賞記念放送の素材を公開。初放送は１９７１年１１月１３日）

海に囲まれた四国にはその地理的条件からも、数多くの伝統芸能が残されている。過去への郷愁としてではなく、地方文化の確立を目指す新しい故郷づくりとして、貴重な伝統芸能を紹介するシリーズ。四国各県の放送局の共同制作（全１３回）◆８月１５日からの４日間、徳島市内は“ぞめき”または“よしこの”と呼ばれるリズムに乗って熱狂のるつぼと化す。藩政時代からの阿波踊り変遷を伝えながら、４００年後のいまも徳島の街に繰り広げられている阿波踊りの姿を紹介する。

大佛次郎が膨大な資料を駆使して取り組んだ明治維新史の映像化。単なる娯楽にとどまらず、知的エンタテインメントを目指す試みとして、一話ごとに新しい演出法がなされた。（１９７１年９月４日～１１月２７日放送、全１３回）◆第一回「黒船渡来」。嘉永６年（１８５３）６月、アメリカ東洋艦隊・司令長官ペリー少将を乗せた黒船が浦賀沖に来航した。太平の眠りを貪っていた徳川の世は、大きく揺り動かされることになる。

孤独な不良少年・矢吹丈が師となる丹下段平や宿命のライバル力石徹と出会い、ボクシングの世界で苦闘する姿を描くアニメ。天性の素質と段平のトレーニングによってチャンピオン街道をつき進むジョーの前に、次々とライバルたちが立ちはだかる。（１９７０年４月１日～１９７１年９月２９日放送、全７９回）◆第５０回「闘いの終り」。ゴングに救われたジョーは、５ラウンドでプロ戦初めての正攻法ガードを試みるが、力石の猛攻にダウン。６ラウンドはフックの応酬となり、ジョーの一撃が力石のテンプルにクリーンヒット。力石はロープ際に倒れる。ようやく立ち上がった力石は、ジョー得意のノーガードを模倣。二人は同じスタイルでにらみ合い、リングは異様な緊張感に包まれる。８ラウンド、ジョーはダブルクロスカウンターを狙って一撃を放つ。