大正から昭和にかけての時代相を背景にして、男女、親子、友人の愛情を描く文芸ドラマ。原作：山本有三「波」。（１９７８年１０月１３日～１２月２９日放送）◆第一回「幻の妻」。東京下町の小学校の教師、行介（加藤剛）は、友人園田（津川雅彦）を連れて帰宅、二人は酒を酌み交わしたが、妻の絹子（秋吉久美子）はいつまでたっても帰ってこない。園田が帰ったあと、行介は「家出する」という絹子の置き手紙を発見する。

上海のごく普通の市民が暮らす、張家宅居住区にカメラを据え、庶民の素顔、人情、考え方をとらえた記録。◆この街の朝は早い。人々は四時半に起きて、市場へ朝食の材料を買いに出かける。一人のおばあさんをつかまえて、収入や生計について問いかける。細い路地裏をまわって一軒一軒の家を訪ね、どんな食事をしているのか、どんな部屋に住んでいるのか見せてもらう。この日引っ越してきた新婚家庭の結婚披露パーティでは、「これまでは新聞報道をオウム返しにしてきたが、これからは自分の理想と信念で話す」と教師が語り、中国の体制の変化を思わせる。

世界中の人々の暮らしぶりや自然を紹介する、海外取材ドキュメンタリーシリーズ。全米写真家協会プロフェッショナル最高賞を受賞し、国際的にも評価された。（１９６６年１０月９日～１９９０年９月１６日、全１０００回）◆メキシコの背骨シェラマドレ山脈の奥深くに、今なお原始の神々を信仰するウイチョール族が暮らしている。彼らは年に１度、選ばれた男たちによって聖地レアル・カトルセにペヨーテ（幻覚を引き起こすサボテンの一種で、彼らの神）巡礼を行う。２０日で１０００キロを踏破する大巡礼である。取材班は１０人のポーターと６頭の馬で後を追うが、４０度の酷暑と渇きに苦しむ。

大空と空港を、命をかけて守る刑事達の活躍を描くドラマ。リーダーの加賀弘之をはじめ、梶大介、鯉沼三郎、立野謙一、海原保、神坂紀子らの空港特捜班は、開港間もない成田空港を舞台に、様々な事件を解決していく。（１９７８年７月２４日～１９８０年３月２４日放送、全７８回）

　世界中の人々の暮らしぶりや自然を紹介する、海外取材ドキュメンタリーシリーズ。全米写真家協会プロフェッショナル最高賞を受賞し、国際的にも評価された。（１９６６年１０月９日～１９９０年９月１６日、全１０００回）◆七千万年前、中世代白亜紀の終わり。恐竜たちは繁栄を極めていた。しかし、その幸せは短かった。大陸移動に端を発する大地の変化は、気候の変化となって恐竜の楽土を襲った。小さな生物は、冬眠などの適応の方法をもったが、巨大な恐竜はその能力を欠きバタバタと倒れていった。恐竜のいなくなった新生代の地球には、急速に哺乳類が広がり、ついに人類が生まれる。

運動具店を舞台に、日常のささやかな出来事を描く。（１９７９年２月２２日終了）

ＮＨＫテレビの本放送の開始は１９５３年（昭和２８）２月１日。当時、ＮＣ９があったらどんなニュースショーになっていたか。基地反対闘争のはしりとなった内灘射爆場、敗戦の落とし子・混血児、日系一世の米市民権獲得など、内外ニュースの今昔を再現。２５年の時差とニュースの変遷を紹介する。司会は磯村尚徳。テレビ放送開始２５周年記念番組。

岡山県笠岡市生まれの日本画家、小野竹喬は８８歳。１９６６年（昭和４１）に笠岡市の名誉市民に推され、１９６７年には文化勲章を受章した。その画風は穏やかで、見る人を温雅の世界に誘う。京都国立近代美術館長・河北倫明氏との対談や自邸での創作の様子と共に、竹喬の生い立ちやこれまでの歩みを紹介する。また、８６歳で敢行した取材旅行から創り上げた芸術の集大成「奥の細道句抄絵」や、今後の抱負についてを語る。作家の水上勉も竹喬の作品への思いを語る。