武蔵野の起伏の上に築かれた東京には坂が多い。これらの坂にはさまざまな因縁や物語が伝えられ、坂にもそれにちなんだ名前がつけられている。東京でいちばん急だという「急坂」、漁船が帰航の目印にしたという灯台が今なお残る「九段坂」、孔子が生まれた土地の名をとった「昌平坂」…。東京の数々の坂を、昔の姿を伝える浮世絵や写真と比べながら描く。

東京の奥多摩をはじめ尾瀬、上高地、笹堀（新潟県）、大淀川上流（宮崎県）など、全国各地の清流を約４年間にわたって取材したもので、四季の変化を背景にアユ、イワナ、ウグイなど日本の代表的な清流魚たちの生態を伝える。

無名の人々が、日々の実用を考え心をこめて作る「民芸」。飾らない美しさを備えたそれらの品々を、四国の各地から紹介するシリーズ。四国各県の放送局の共同制作（全１３回）◆阿波に繁栄をもたらした藍を取り上げ、藍づくりから藍染め、阿波しじらの出来るまでを紹介する。藍染めとはタデ科の植物である藍を原料にし、「発酵建」（はっこうだて）で行う染色法をいう。藍の葉を刈り取って発酵させて作る「すくも」と、木灰汁などをともに入れ「藍建て」を行い、でき上がった染液に布を浸け、空気にさらして藍を発色させる。藍の色は染液が酸化して発色したものだ。近世から１８９７年（明治３０）代まで染め物の主体とされた藍染めは、科学染料の発達とともにその姿を消しかけていたが、最近では天然藍の持つ美しさや風合いが見直されている。藍建てには様々な技法が存在する。１９６８年（昭和４３）６月に「阿波正藍染法（あわしょうあいそめほう）」は県の無形文化財に指定された。

世界中の人々の暮らしぶりや自然を紹介する、海外取材ドキュメンタリーシリーズ。全米写真家協会プロフェッショナル最高賞を受賞し、国際的にも評価された。（１９６６年１０月９日～１９９０年９月１６日、全１０００回）◆５００年前、ヒンズー教の掟を破った為にインド南部からスリランカへ追われて以来、毒蛇コブラとともに放浪の旅を続ける一族を訪ねる。放浪の旅は生活の糧を得る旅でもある。笛の音で調教したコブラを踊らせたり、興奮させたりして客からわずかな収入を得て暮らしてきた。一族の放浪生活と、年に４回一族が集合する集落での結婚式の模様を紹介する。彼らにとって、放浪の旅は人生そのものだ。

世界各国のある町のひとりの子供とその家族にスポットをあて、日常の子供の自然な生活を追う海外取材番組。子供を中心にその国の状況や子供たちの世界、生活環境、教育、遊びなどを紹介する。◆世界中の少女から愛されている物語「赤毛のアン」のふるさとは、その形から大西洋のゆりかごと呼ばれるプリンス・エドワード島。カナダの東側、日本の四国の３分の１ほどしかない小さな美しい島である。この島に住む少女ヘイザーとその一家の生活ぶりを描く。

仕掛人とは、法で制裁できない悪人を始末するプロの殺し屋のこと。文化文政時代の江戸を舞台に、彼らが人々の晴らせぬ恨みを晴らす異色の時代劇。必殺シリーズ第１作。原作：池波正太郎。（１９７２年９月２日〜１９７３年４月１４日放送、全３３回）◆第１回「仕掛けて仕損じなし」。表向きは口入屋の音羽屋半右衛門（山村聡）は、仕掛人という裏稼業があり、材木商人の伊勢屋から殺しの依頼を受ける。殺す相手は作事奉行と、彼に取り入る辰巳屋である。半右衛門は針医者の藤枝梅安（緒形拳）と浪人剣客の西村左内（林与一）に殺しを指示する。

幼児・児童を対象に、日替わりでさまざまな動物たちの特徴や習性、くらし方などを紹介しながら、大自然とそこに住む動物たちが深いつながりをもって生きている様子を伝える番組。案内役は、もりみどりと、４人組のデューク・エイセス。最後にデューク・エイセスが楽しい動物の歌を歌う。（１９７２年４月３日～全６５回）◆第１２回「毛づくろいってなんだろう？　ひひ」。どんなサルよりも地面で暮らすのに慣れているといわれるひひの暮らしや、ノミがつかないひひが毛づくろいをする理由を紹介する。

幼児・児童を対象に、日替わりでさまざまな動物たちの特徴や習性、くらし方などを紹介しながら、大自然とそこに住む動物たちが深いつながりをもって生きている様子を伝える番組。案内役は、もりみどりと、４人組のデューク・エイセス。最後にデューク・エイセスが楽しい動物の歌を歌う。（１９７２年４月３日～全６５回）◆第５回「草原のたんきょりせんしゅ　チーター」。チーターとヒョウの違いや、速く走ることができる理由などを紹介する。