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ニュース映画

大毎ニュース 685 聖火 日本の土をふむ

番組ID
N01860
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上映日
1964年09月09日(水)
時間(秒)
325
カテゴリ
スポーツ
概要
東京オリンピックまであとひと月、工費30億円、観客1万5千を入れる釣り屋根方式では世界一の屋内総合競技場も完成。国立競技場の陸上最終選考会では聖火リレーのリハーサルに最終ランナー坂井義則君が登場、トラックを4分の3周、2百段余りの階段を聖火台まで駆け上がり、きっかり2分、オリンピックもいよいよ秒読みの段階。さて東京を目指す聖火は7番目の訪問地ラングーン入りした。タイのバンコクではおりからのスコールの中をひた走り、マレーシアの首都クアラルンプールについた聖火は日本、マレーシア両国旗に飾られて南国の空に燃え上がる。フィリピンではマニラ湾沿いに走り続け、香港ではクーロン(九龍)からランチに移して初めて海上をリレーした。聖火は1964年9月7日、台北をへて那覇に到着。アテネを出発以来18日目に日本の土に第1歩をしるした。

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大毎ニュース 690 東京オリンピック 第一報

聖火が東京に到着。1964年10月9日、皇居前広場で一つにまとめられた聖火を迎えてわきたつ前夜祭。ギリシャから招待されたカッセリ夫人も参加して、日本情緒豊かにオリンピック・ムードを盛り上げた。この夜、新興国スポーツ大会に参加した選手の出場が認められず、全員帰国することになった北朝鮮とインドネシア選手団のお別れパーティーが開かれた。北朝鮮の金メダル候補辛金丹選手も開会式の前夜帰国した。アジアで初めて開催される大会に北朝鮮、インドネシア両国が不参加は主催国の日本として残念な出来事だった。10月10日は開会式の日は秋晴れのオリンピック日和となった。国立競技場周辺には開門前から10万を越える観客がきた。神宮絵画館前のサブトラックには各国選手団がお国ぶりの服装で勢ぞろい。入場行進前に交歓風景も見られた。先頭はギリシャ、アフリカの新興国、カメルーン、コンゴは初参加。キューバ選手団、東西ドイツ統一チーム、それに次ぐアメリカ、ソ連はお互いに最強を誇るライバル同士、日本選手団の行進を最後に終了。参加国94ヵ国、約7千人の若人が集う世紀の祭典、第18回東京オリンピック大会は昭和天皇の大会宣言でははなやかに幕をあけた。その頃聖火は皇居前をスタート、国立競技場に向かう。オリンピアで採火されてから51日目、2万6千キロのコースを10万人もの若人達の手によってリレーされた聖火が最終ランナー坂井義則君の手にしっかりと渡された。やがて聖火は観衆の見守るうちに会場へ到着、聖火台に点火された。あかあかと燃え上がる聖火のもとオリンピック競技が始まった。大会3日目、渋谷公会堂で行われた重量あげフェザー級に出場した三宅義信選手は自分の持つ記録を更新して堂々優勝、日本初の金メダル。


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