テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

tv
テレビ番組

テレメンタリー2021 追憶 働き盛り襲う認知症

番組ID
216296
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2021年01月09日(土)06:00~06:30
時間(分)
25
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー
放送局
長崎文化放送(NCC)
製作者
長崎文化放送(NCC)
制作社
長崎文化放送(NCC)
出演者
スタッフ
題字:後田順子、字幕:吉野史子、字幕:黒崎久子、字幕:東優樹、字幕:井上佳奈、CA:松山沙織、CA:柳川龍也、CA:才木ちひろ、CA:吉野千智、MA:齊藤止、撮影:新川裕二郎、編集:新川裕二郎、取材:志久弘樹、構成:志久弘樹、プロデューサー:松尾高志、制作統括:関川修一、制作統括:大浦秀樹
概要
平均発症年齢約51歳。働き盛りを襲う若年性認知症は、現役世代の家庭生活に深刻な影響をもたらす。長崎市の溝上文徳さん(56歳)は4年前、若年性認知症の約1割を占める指定難病「前頭側頭型認知症」を発症、仕事ができなくなり収入は激減した。「性格が変わる」「同じ言動を繰り返す」などの症状はあまり知られておらず、「うつ病」と誤診されたこともあり、病の認定まで2年余を要した。その分、医療費助成など支援制度の利用も遅れた。有効な治療法はなく、つらい思いを抱えながら介護に当たる妻・由佳さん(52歳)ら家族や親族で力を合わせ、支える日々を追った。

同じ年代の公開番組

テレメンタリー2021 拭えぬ不安 避難計画 ~福島の教訓はどこに~

2021年3月、水戸地裁が東海第二原発の運転差し止めを命じる判決を出した。その理由は、避難計画の不備。福島第一原発の事故後、各地で原発の運転差し止めを命じる司法判断がなされてきたが、避難計画を理由にしたものは初めてだ。一方、同じ太平洋に面した東北電力女川原発。福島第一、東海第二と同じく、東日本大震災で津波の被害にあった「被災原発」では初めて、再稼働の地元同意を取り付けた。東北電力は2022年度中の対策工事完了を目標とし、再稼働は早ければ2年後に迫る。再稼働に向けた地元同意の議論の中で、避難計画の実効性を疑問視する声が集まった。地元住民は、福島のような事故が起きれば逃げることが難しいと不安を抱く。特に、原発の先に位置する牡鹿半島の住民は、原発に近づく避難路で逃げなくてはならない。また、震災で道路が寸断され陸の孤島になった経験から、陸路での避難は不可能だと不安を募らせる。唯一の避難路となる県道2号は財政難から県単独の整備が難しく、国の財源頼みで見通しが立たない。訓練を実施することで問題点の洗い出しをすることを約束し、村井知事は去年11月、再稼働に同意する意向を示した。だが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、訓練が出来ていない。検証や住民への周知の場は開けないまま、刻一刻と再稼働に近づいている。福島の事故が突き付けた、原発事故による避難の過酷さ、むごさは、10年経った今、教訓としてどのように生かされているのか。また、どうすれば避難計画の実効性を上げていけるのか検証する。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組
映像’21 新発見の価値 ~研究の対価を問う理由~

2018年、京都大学の本庶佑特別教授(79歳)は「がん免疫治療法の発見」でノーベル医学生理学賞を受賞した。免疫を強くする方法ではなく、免疫細胞にブレーキ機能があることを発見し、このブレーキを外してがんを攻撃する治療薬を完成させたのだ。薬の開発には小野薬品と米大手製薬会社と共に進め、2014年「オプジーボ」が誕生。産学連携の成功例と誰しもが思ったが、本庶教授は2019年小野薬品に対し訴訟も辞さない考えを示した。その理由は「特許料率の設定の低さ」だ。1992年「オプジーボ」の元となる分子を発見し、がん治療に応用できないか製薬会社を模索するなか、2006年に小野薬品と特許契約を結んだ。当時、日本では研究者の知的財産を守る専門家も少なく、企業と取り交わす特許料率は極めて低かったという。その後、特許料率の引き上げの交渉を進めるなか「オプジーボ」に酷似した薬を別の大手製薬会社が販売を始め、企業間の法廷争いになった。小野薬品は本庶教授に裁判協力を依頼。裁判の結果が出た際には小野薬品が得られた成果配分の40%を求め、了承を得て出廷し証言したという。裁判は小野薬品側の勝訴的和解に終わったが、後に示された配分の料率は1%だったと訴える。その後、小野薬品は特許料と配分の引き上げの代わりに300億円を京都大学に寄付する提案をしてきたが、合意には至らなかった。「研究の対価が正当に支払われていれば1000億円にのぼる」と本庶教授の担当弁護士は指摘する。本庶教授は研究者が得た成果は正当な対価として還元されるべきだと訴える。裁判という強硬手段に出た背景には、基礎研究者を守りたいという思いがある。がん医療を変えた免疫治療の開発者が新たに投じる一石の行方を追う。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組
今日ドキッ!報道スペシャル 核と民主主義 ~マチを分断させたのは誰か~

住民の代表であるはずの議会が、住民の声を聞くことを否決した。北海道・寿都町。国内初の町営風力発電所がまちの大きな財源だ。しかし、約2900人の人口は今後も減少が見込まれていて、財政の見通しも厳しい。去年8月、町長が「核のごみ」の最終処分場の受け入れ調査への応募を検討していると明らかにした。突然全国の注目を浴び、混乱した住民は分断していく。小さなまちの密接な人間関係の中で、多くの住民は声を潜めた。その中で、一部の住民が行政に任せきりだったこれまでを反省し、声を上げ始めた。「肌感覚では賛成が多い」と突き進む町長に、反対派の住民たちは住民投票を求める。しかし、議会はあっさりと否決した。住民の不安を置き去りにして、去年11月、文献調査は始まった。冷たい風に晒される冬。報道陣もいなくなり閑散としたまちで、町議会議員の解職請求を求め署名活動をしたり、話し合いを求め続けたりする住民たちがいた。10年前に起きた東日本大震災で一旦止まった原子力発電所。しかし「核のごみ」の最終処分地が決まらないまま、全国で再稼働が進む。国の原子力政策にとって重要な核のごみの処分が、国民的議論がまったく進まないまま北海道の過疎のまちの問題として進む。しかも議会は住民の声を聞こうともせず、住民同士の分断が深まったまま…。「核のごみ」問題を通して民主主義のありようを問う。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組