広島の惨禍を物語る建物として、また平和への証しとして永久に保存することになった原爆ドーム。ドームとその周りをずっと世話してきた老人がその今昔、そして平和への願いを語る。

中国で母や妹に死にわかれ、残留孤児となっていた女性が父を頼って日本を訪れる。しかし再会の喜びはつかの間だった。作：坂田寛夫。出演：市原悦子、文野朋子、吉村実子ほか。

これからの活躍が期待される新進歌手がスタジオで歓談しながら曲を紹介する、１９６７年の年始番組。出演：荒木一郎、青江美奈、加藤登紀子、桂京子、美川憲一、林家こん平。

ある男が交通事故の後遺症で失語症に陥る。リハビリで言葉を取り戻したが、彼の心は何故か重い。現代における人間関係を問う放送劇。作：原源一、音楽：佐藤慶次郎。出演：芦田伸介、奈良岡朋子、佐野浅夫、宇野重吉ほか。

九州から職を求めて大阪に出たが、その後行方不明になった１７歳の教え子の消息を、雇い主、友人達の証言を手掛かりに懸命に追う中学校教師の姿を描く。

紙芝居屋を続けること３５年、全国の紙芝居大会には新潟県代表として出場した男性が、商売仲間は減り続けるが若い人には勧められないことなど苦労を語る。

不倫の相手を電車の事故にまぎれて殺し、その時つかまれた指の感覚に悩まされる男が、円空仏にひかれて恐山を訪れる。作：志摩三平。出演：木村さち、原ひさ子、岡田かず子。

金魚売り、研ぎ屋、らう屋。東京の町には色々な売り声があった。安藤鶴夫氏がそれらの売り声から思い出す出来事や風景を語る。売り声は渡辺晏孝さん。