戦時中の学童疎開という異常な体験が残した心の傷を現在の視点で喜劇的に描く。作：筒井敬介、音楽：湯浅譲二。出演：八波むと志、黒柳徹子、賀原夏子ほか。

地方民間放送共同制作協議会（火曜会）が、１９６２年の年末放送用に寄席で収録した落語。出演：林家三平。

安藤鶴夫の「寄席紳士録」を自身の構成・演出でラジオに再現する。第３夜は、毬の曲芸、くわえ撥の芸で名人といわれた春本助治郎。色浅黒くきりっとした渋い男前で、自信に満ちた芸を見せた。出演：フランキー堺。

結婚７年目にして離婚の危機にある夫婦。息子はいつも金魚に話しかけている。不安定な家庭を描く。原作：竹崎順子、脚本：岩間芳樹、音楽：三善晃。出演：神山繁、山岡久乃、江木俊夫。

電気機関車の登場でスクラップにされるところだった蒸気機関車の“やえもん”が交通博物館に引き取られるまでのお話。原作：阿川弘之、脚本：川崎洋、音楽：佐藤慶次郎。出演：東野英治郎、岸田今日子、北村和夫ほか。

戦争、原爆で両親を失った４人の姪を引き取った女性が、同級生と共に６人の団員すべてが被爆者という舞踊団を結成した。浅草で活躍する彼女たちを訪ね、これまでの歩みを語ってもらう。

安藤鶴夫の「寄席紳士録」を自身の構成・演出でラジオに再現する。第５夜は、坊主から剣舞師になり、尺八も吹いた立花屋扇遊。彼の目と右手だけで鼻の頭にとまった蠅を追うしぐさを見せる芸は巧みだった。出演：フランキー堺。

原生林で迷った幼い子供が５日後に無事助けだされた事件をもとに、幼児が自然にかえる過程を新しい童話として描く。作：土井行夫、音楽：斎藤超。出演：宮崎晴久、北村英三、中畑道子ほか。