石炭産業が衰退する中、筑豊炭鉱で働く人々の悲惨さと、反面元気に生きている子供たちの姿を題材にした放送劇。

村一番のろくろ細工師グリゴリーが酔っ払って帰宅すると、妻が倒れていた。病院へと急ぐ彼の胸中に様々な思いがよぎる。作：木下順二。出演：山本安江、小沢重雄、桑山正一ほか。

戦争未亡人の目を通して、暗く悲しい戦争と戦後１０年の社会を見つめる朗読ドラマ。作：武田泰淳、音楽：黛敏郎。語り：田村秋子、合唱：二期会。

ロシア民謡の４曲、「トロイカ」「散歩にでたよ」「夕べのつどい」「別れの歌」を紹介する。合唱：ラジオ中国放送合唱団、指揮：浅井拡。

松井翠声、内海突破、覆面歌手“ミスＮＨＫ”（荒井恵子）がレギュラーのバラエティー番組（１９４９年４月５日～１９５４年１１月２日放送、全２８７回）。コント、ゲストの話、歌など。作：森はじめ。第２８５回のテーマは「秋の味覚」、ゲストは暁テル子、榎本美佐江ほか。

戦後を代表する人気ドラマの最終回、花まつり特集「君の名は」完結大会。真知子と春樹の愛の完結を描く。番組の最後にサトウ・ハチロー氏が原作者・菊田一夫に捧げた詩が徳川夢声によって朗読される。作：菊田一夫、音楽：古関裕而。演奏：シャンブル・ノネット。（１９５２年４月１０日放送開始、全９８回）

仏教では、生と死の中間にある不思議な空間を「中有」という。そこを舞台に男と女が展開するオペラドラマ。

千人以上の犠牲者を出した青函連絡船洞爺丸の沈没。遭難の翌朝、函館港外七重浜からの遺体収容作業や遺族の声を伝える。