露乃五郎による落語「延陽伯」。前座噺シリーズの１回目。◆長屋の独り者のところに客が嫁の世話をするために訪ねて来る。申し分の無い娘だが、ただひとつの欠点が話す言葉が難しいところで、漢文じみた言葉遣いをするという。

露乃五郎による落語「按摩炬燵」。◆ある寒い晩、店の番頭は主人が倹約家なのでこの店ではこたつを使っていないと出入りの男に話す。それを聞いた男はそれなら自分がこたつがわりになってやるから体が温まるように酒をくれと言いだす。

桂文紅による落語「近江八景」。◆人を大勢集めている大道易者を見つけた男が、自分とある女郎の仲をみてもらおうと言い出す。連れの男はとめるが、男は来年の三月に二人が一緒になっているかどうかをみてもらうことにする。

桂枝雀による落語「口入屋」。◆昔、店で働く女衆を世話する口入屋という商売があった。ある店の番頭が、丁稚に十銭渡して口入屋から美人の女中を連れて帰らせる。夜になってから番頭はその女中の部屋に忍び込もうとする。

桜島爆発をテーマにした番組を放送中に、鹿児島を震度６の烈震が襲う。突発的な災害が発生したとき、ラジオは何を伝えることが出来るのかを考察する架空ドキュメント。

桂小文枝による落語「鍬潟」。◆身長二尺足らずの男が、友人に背が低いのをからかわれて落ち込んでいたが、隣人に四尺足らずの関取鍬潟（くわがた）が八尺五寸の雷電を負かした話を聞いて元気を出し、相撲部屋に弟子入りする。

桂米朝による落語「持参金」。◆やもめの男が借りていた二十円を急に返してくれといわれて困っているところへ、金物屋が女房の世話をしにやって来る。女の器量はよくないしおなかには子供がいるが、二十円の持参金があるという。

笑福亭松鶴シリーズの４回目。落語「三人兄弟」。◆ある商家の三人の息子たちは遊び人で、毎晩のように家をあけるので、親に家の二階から出られなくされるが、ある日知り合いに梯子をかけさせて外に出て行ってしまう。