伊東ゆかり、中尾ミエ、園まりの三人娘が出演するという設定で、世界ロックンロールフェスティバルをニューヨーク・マジソンスクエアガーデンから架空劇場中継する。司会はジュン岡田、実況は山本文郎アナウンサー。

戦場で愛馬を失ったショックで記憶をなくした男が、故郷の牧場に帰り、愛馬の幻を追う中で見た出来事をファンタジックに描く。原作：庄野英二、脚本：水尾比呂志、音楽：山本直純。出演：名古屋章、岸田今日子、市原悦子ほか。第１１回オンダス賞ラジオテレビ番組国際コンクール・ミュージカル部門最優秀賞。

心臓の血液循環にはじまり、言葉や幸福などにイメージを拡げながら、一人の男が半生を振り返る。脚本：田中千禾夫、音楽：松下真一。出演：平幹二朗、浜田寅彦ほか。

サラリーマン家庭の日常と哀歓をコメディタッチで描く連続ドラマ。ラジオ東京（ＴＢＳ東京放送）の開局と同時に開始され１３年あまり続いた。作：中江良夫、音楽：いずみたく。出演：増山江威子、佐伯徹、明石一ほか。

広島県三原市近郊で、野猿が里へ降りて農作物を荒らし始めた。捕獲に至るまでのてん末を追う。

１９３２年のロス五輪・馬術障害飛越で優勝、のち硫黄島で戦死した西大佐の物語。競技に臨む心理や戦争への思いを回想形式で描く。原作：城山三郎「硫黄島に死す」。脚本：蓬来泰三、音楽：南安雄。出演：滝田裕介、土佐林みち子、岩田直二ほか。

牛（べぶ）が暴れ、人々が踊り騒げば稲がよくできるという鹿児島の言い伝えをもとに、牛に関する伝承をお田植祭りの形に構成。作詞・作曲：郡山栄、合唱指揮：有馬万里代、合唱：シャンテブルー合唱団。

謡曲をもとにしたラジオのための叙事詩。親が老いると姨捨（おばすて）山に捨て口べらしをして嫁をもらうという風習“姥捨”を題材に、単なる残酷物語ではなく、能狂言の形式をとって喜劇性を盛り込んで描く。作：寺山修司、音楽：杵屋正邦、謡曲：観世栄夫。出演：山本安英、北林谷栄、金内吉男ほか。