仏教では、生と死の中間にある不思議な空間を「中有」という。そこを舞台に男と女が展開するオペラドラマ。

ボクシングのタイトルマッチ戦を通し、勝負に一千万円を賭けた男と試合の実況とを交えながら展開するドラマ。作：三島由起夫、音楽：黛敏郎。出演：芥川比呂志、浅野浅夫、芦田伸介ほか。

松井翠声、内海突破、覆面歌手“ミスＮＨＫ”（荒井恵子）がレギュラーのバラエティー番組（１９４９年４月５日～１９５４年１１月２日放送、全２８７回）。コント、ゲストの話、歌など。作：森はじめ。第２８５回のテーマは「秋の味覚」、ゲストは暁テル子、榎本美佐江ほか。

戦後を代表する人気ドラマの最終回、花まつり特集「君の名は」完結大会。真知子と春樹の愛の完結を描く。番組の最後にサトウ・ハチロー氏が原作者・菊田一夫に捧げた詩が徳川夢声によって朗読される。作：菊田一夫、音楽：古関裕而。演奏：シャンブル・ノネット。（１９５２年４月１０日放送開始、全９８回）

戦争未亡人の目を通して、暗く悲しい戦争と戦後１０年の社会を見つめる朗読ドラマ。作：武田泰淳、音楽：黛敏郎。語り：田村秋子、合唱：二期会。

鹿児島に伝わる昔話。吉野が原に出没する妖怪退治に奮闘する兵六の物語。（翌年リメイクされ芸術祭奨励賞を受賞）

有名なタンゴの作曲家が見つけた才能ある新人歌手。もう一曲という求めに応じて歌った曲は、別れた恋人だけが知る曲だった。作：榊原やすし。出演：北村英三、速水ヒナ子、飯田覚三ほか。

村一番のろくろ細工師グリゴリーが酔っ払って帰宅すると、妻が倒れていた。病院へと急ぐ彼の胸中に様々な思いがよぎる。作：木下順二。出演：山本安江、小沢重雄、桑山正一ほか。