桂文我（三代目）による解説と落語「くやみ」。◆少々頼りない男、お店の旦那が亡くなったことを聞き、女房にくやみの言い方を教えてもらい葬式に出かけた。やっと挨拶を済ませた後、旦那の思い出をお経に織込んで唱え始めた。

１９０２年、青森県八甲田山における雪中行軍中吹雪に巻き込まれ、二百名余りが遭難した青森第５連隊の悲劇を描く。原作：新田次郎「八甲田山死の彷徨」、脚本：川崎洋、音楽：湯浅譲二。出演：鈴木瑞穂、東山千栄子、名古屋章ほか。

森乃福郎による解説と落語「長持」。◆頭の家に来ていた八つぁんと熊さん、若旦那と許嫁のお花が頭の家を借りて語り合うのを長持の中に隠れてのぞき見する。あまりに悩ましい景色を見せられた二人は長持から飛び出す。上方の艶笑話。

各分野で活躍する人々がユニークな体験や研究余話などをエッセイ風に語るシリーズ。この回は、劇作家の内村直也氏が「えり子とともに」など自作の思い出を含めてラジオドラマの世界とその魅力を語る。

桂春團治（三代目）による落語「宇治の柴舟」。◆画の中の女に惚れたという大家の若旦那が宇治に静養に出かける。ある日、窓から川を見ていると画の女にそっくりな女が舟が出ずに困っている。若旦那は女を助けようと船頭になりすまして舟を出す。

パーソナリティー落合恵子が、松尾芭蕉「奥の細道」の旅の心をそれぞれの地にたどる特集番組。地元の人たちとの会話、民謡からビートルズまでの幅広い音楽で、旅のイメージを広げてゆく。朗読は久米明。

北の果ての小さな漁村から町に出たものの、ある事故が原因で村に戻ってきた少年。彼の人生への不安を北国の風土の中に描く。作：岩間芳樹。出演：西田敏行、佐々木愛、厳金四郎ほか。

桂小米（桂枝雀）による解説と落語「時うどん」。◆代金を一文づつ払いながら「今、何どきだ」とタイミングよく尋ね、うどんの代金を一文ごまかすという手に感心した男がその真似をするが失敗して勘定を多く払ってしまう。