２人の息子を戦争で失った母親に焦点を当て阿波踊りと鳴門の渦潮を背景に、忘れられていく戦争の記憶を掘り起こそうとする。作：堀田善衛。出演：津島道子、花菱アチャコ、山口崇、中野慶子ほか。（１９６０年１１月２日ラジオ第１、第２で立体放送、１９６７年８月２３日ＦＭで再放送）

九州から職を求めて大阪に出たが、その後行方不明になった１７歳の教え子の消息を、雇い主、友人達の証言を手掛かりに懸命に追う中学校教師の姿を描く。

空高く舞い上がるタコを長崎ではハタと言う。野につつじが咲き乱れる頃、休日の長崎港を見下ろす山々はハタ揚げに興じる人々で賑わう。その楽しそうな様子を伝える。

北国の夏祭りの前夜。村に迷いこんだ娘と墓石作りの男の出会いを通して、土俗的な死生観の漂う日本人の“心の故郷”を描く。作：寺山修司、音楽：湯浅譲二。出演：奈良岡朋子、山谷初男、吉田日出子ほか。

課題の川柳を電話でスタジオに寄せてもらい、それらを紹介しながら優秀作を選んでいく。この回の題は「角かくし」。選者：西田自然人、朗詠：本野栄二。

休みあけの月曜日。「まいね」（なんとなくイヤな感じ）と思いつつも学校へ行く子供たちの一日を音楽で構成する。青森県弘前市の朝陽小学校で録音。日曜仲良しホールの月末特集・ディスク構成。

アララギ派の歌人斎藤茂吉が没して１５年。蔵王のふもと山形県上山市御幸公園に斎藤茂吉記念館が落成した。輝子夫人、息子の茂太氏などが思い出を語る。

寒い冬の夜、福島市立子山では名物の凍豆腐作りがはじまる。普通の豆腐より固く作ったものを薄く切って外に出し、明け方凍った豆腐を取り込む。気温、風、雪で出来具合が違うと職人は語る。