映画、ジャズ、ミステリー小説など多彩な分野で活躍、多くのエッセイを残して’７９年に世を去った植草甚一氏が１９９４年の東京を散歩するという設定で神保町、新宿、日本橋などを巡る。

新潟を中心に活動しているアーティスト・児島鐵兵さんがロシア・ウラジオストクで地元小児病院を支援するために催したチャリティーコンサートに同行取材。題名のロシア語は「変革の翼」の意。

国の指導で経営の大型化が進められてきたイカ漁。しかし“イカの港”と呼ばれている青森県八戸港では、イカ漁船の廃船・解体が続いているという。遠洋イカ漁の漁労長夫妻の話を軸に、国策に翻弄される漁業の現状を報告する。

昭和２０年３月九州・筑紫平野の小さな森で、３１人の児童が米軍機Ｂ２９の空爆により集団爆死した。生き残り、悲しみと自責の念を背負いつづけた引率教師の苦悩を、幻想と現実を交錯させて描くドキュメンタリー・ドラマ。脚本：毛利恒之、作曲：冨永真由美。出演：内藤武敏、北川堪子、本多和子ほか。

幅広い分野から講師を迎え、日本語をユニークな視点から捉える「私の日本語辞典」。５回シリーズで放送作家で詩人の川崎洋さんを迎える。第３回はアイヌ語やユーモラスな方言、方言の中の外来語の話などを伺う。聞き手は秋山和平。

人気番組「ウルトラマン」シリーズの原作者・金城哲夫氏にスポットを当てる。同郷の作家・上原正三氏や関係者の証言を織り交ぜながら、彼の戦争と差別に対する捉え方や創作の原点を探っていく。

裁判は「静かなる正義」と称せられるが、司法は市民生活に密着しながらも、裁判所には暗い・冷たいといったイメージが付きまとう。裁判に対する市民、弁護士、裁判官の意見を対比させ、現状の裁判制度の問題点と司法改革の動きを探り、裁判と市民生活について考える。実際の裁判についての記者レポートと、裁判制度に関連する憲法の条文朗読を織り交ぜる。

郷土島根の大先輩である森鴎外を尊敬し、その生き方を学ぶため研究年表を書き続けている苦木虎雄さんが、鴎外や若き日に書生として師事した斎藤茂吉、および自らの人生について語る。