在日朝鮮人の帰還が始まり、夫と長男は帰国を決意する。日本人の妻は、実家とのしがらみなどから日本に残る。一家の苦悩を描く。

白鳥の飛来地として知られる新潟県水原町の瓢湖で、親子二代にわたって白鳥の世話をしている吉川さん一家と白鳥の交流をつづる。

箏楽の第一人者古川太郎さんの語りと演奏を通して日本音楽の原点を考察する。古川さんは生活の中にこそ邦楽の原点があると語る。

定年を間近に控えたある公務員の揺れ動く心を家族や職場とのかかわりから追い、５５歳定年制の是非を問う。

交通事故にあってから過去の人々の語る声が聞こえるようになった男の幻聴を通して、人間の生存や近代化について考えさせる。ラジオのための具象的詩劇。作：木原孝一、音楽：入野義朗。出演：久米明、杉裕之、織田政雄ほか。

川端康成氏（１８９９・１９７２）がニューヨーク旅行の思い出、趣味の骨董、最近の文章などについて語る。聞き手は文芸春秋社編集局長の池島信平氏、中央公論社社長の嶋中鵬二氏。

福井県武生市の小学生が両親や兄弟のことなど身近なことがらをつづった文集をもとに、本人や母親が出演する録音構成番組。

住吉踊り、こうもり、山中節など、１年１２か月それぞれの俗曲を紹介する。