宮城県唐桑町の漁民たちが山に木を植えはじめて６年。カキ養殖を営む彼らには「海が豊かであるためには、川や山が豊かでなければ」という思いがある。自然環境や生態系の保護のあり方を考える。

４年の間に６回もの手術を受けたガン患者が病気や死の恐怖と闘い、懸命に今を生きている姿を伝える。彼にとって作詩活動こそ生きる勇気の源。そして書きためた詩集「泣き虫」を出版できることになった。広島カープ応援団長であった彼の再起の希望も語られる。

幅広い分野から講師を迎え、日本語をユニークな視点から捉える「私の日本語辞典」。４回シリーズで国語学者の野村雅昭さんを迎える。第３回はオチについて、録音を聞きながら話を伺う。聞き手は蕪木弘道。

「おもろ」は琉球列島で１２世紀から１７世紀初めにかけて歌われていた古代歌謡である。沖縄最古の歌唱集「おもろそうし」がどういうものであったのか、研究家・波照間永吉教授による解説や地域の祭りに残るおもろの取材をもとに、ＲＢＣ女性アナウンサーを中心とする朗読の会がおもろの音の再生を試みる。根神神女の大城茂子さんの「うむい」や、民謡音楽研究家・山内盛彬さんのうたも紹介される。企画・制作：琉球放送朗読の会。

ガンのために声を失った元アナウンサーが、長年の夢であったパイプオルガンの勉強にうちこむ。音楽学校に通学後、単身イギリスへ留学するが、自分を支えてくれていた妻が日本でガンに倒れてしまう。

福井市の施設で重度障害者たちが結成したバンド「ミックバラーズ」の活動を伝えるドキュメンタリー。長い時間をかけて高度な音楽を身につけた彼らだが、高齢化が進み、健康を害するメンバーもでてきた。支えあう仲間達を描く。

現代考古学の出発点といわれる静岡市登呂遺跡の発見から５０年。遺跡発掘に青春をかけた大塚初重氏が、戦後の価値観の激変の中で教育者への道を選び、考古学者として今日に至るまでの生き様を描くドキュメンタリー。語り：七尾伶子。

郷土島根の大先輩である森鴎外を尊敬し、その生き方を学ぶため研究年表を書き続けている苦木虎雄さんが、鴎外や若き日に書生として師事した斎藤茂吉、および自らの人生について語る。