１９６６年頃から島根県八束郡東出雲町意東の中海に、シベリアから白鳥が渡ってくるようになった。地域の人々は白鳥を大切に保護しているが、時に心ないハンターの銃声に驚いて飛び立つ姿も見られる。

高度成長の中で、出稼ぎ、離村などでしだいに荒れ果てていく東北の農村を舞台に、残されたものの孤独といたわりあいを描く。作：三浦哲郎、音楽：広瀬量平。出演：今福将雄、白坂道子、大山尚雄ほか。（１９６７年１２月３日「芸術劇場」放送、１９６８年１１月１０日で芸術祭参加）

式亭三馬の「浮世風呂」を下敷きに、尾張の湯屋に集う庶民の生活感情を生き生きと描く。名古屋弁を駆使した時代劇コメディー。作：岸宏子、音楽：熊谷賢一。出演：柳有、鎌田吉三郎、新間正次、山田昌ほか。

児童会交通部の委員、ヤッちゃんとダゴ鼻君の交通安全の訴えを、交通問題の現況取材を交えて構成したドキュメンタリー。

サリドマイドによる薬害で生まれつき両腕がない少女が小学校へ入学。障害を乗り越えてゆく姿を描く。

江戸情緒が残る東京の町をスケッチした井上安治や小林清親の作品の世界を題材に、“古東京”への郷愁を安藤鶴夫が語る。

本土復帰前の沖縄が舞台。白人を父に持つ兄と黒人を父に持つ弟、異父兄弟のふたりのやり場のない気持ちを描いていく。作：寺内大吉。

みちのくの秀峰月山のふもとにある戸数３０戸の小さな村落。その村落にある分校に、ある日ピアノがやってきた。その披露会の様子と子供の作文の朗読などを送る。