読売ジャイアンツ・長嶋茂雄選手の現役引退を記念した特別企画。数々の名場面の実況中継や、ゆかりの人々へのインタビューなどで構成。（１９７４年１１月１７日～７５年２月９日放送、全１３回）

桂三枝による落語「大安売り」。◆顔見知りの相撲取りを見かけた町内の若い衆が、呼び止めて聞いてみると江戸の本場所に出ていたという。成績を聞くと勝ったり負けたりしたというが、初日から順に聞いてみると負けてばかりいる。

桂文我による落語「始末の極意」。◆始末とは倹約のことで、倹約の方法を教わった男が、教えた男の所に来ていかに倹約しているかを語るが、教えた男は、まだまだだと言って自分の倹約の方法について語りだす。

笑福亭松鶴シリーズの３回目。落語「吉野狐」。◆時計屋の若旦那が芸者や舞妓に金を使い込み親元を勘当され、身投げをしようとしたところをうどん屋に止められる。話を聞いたうどん屋は男を連れて帰って養子にする。

森繁久彌と加藤道子による二人芝居の文芸ドラマシリーズ。音楽は古関裕而。１９５７年４月７日より続く長寿番組。◆季節のない街・その２「親おもい」：敗戦のどさくさで行方不明になっていた兄が１０年ぶりに帰ってきた。しかし兄は母にお金の無心をし、工面してもらった金を受け取るといなくなるということの繰り返し。弟の辰弥はそんな兄のことを苦々しく思う。◆原作：山本周五郎、脚本：大西信行。

森繁久彌と加藤道子による二人芝居の文芸ドラマシリーズ。音楽は古関裕而。１９５７年４月７日より続く長寿番組。◆季節のない街・その１「街へゆく電車（どですかでん）」：“てんぷら屋”を営む母親は、一人息子の六ちゃんと生活している。母親は少し頭の弱い六ちゃんのために毎日太鼓を叩いてお祈りしたり、祈祷をお願いするなど、息子のことが気にかかってしかたがない。六ちゃんは毎日、空想の電車を運転している。◆原作：山本周五郎、脚本：大西信行。

愛媛県宇和島の牛鬼祭りに使われる面は、職人が丹念な仕事で創っている。後継者難に悩むある老職人の姿を伝える。

桂米朝による落語「狸の化寺」。◆村を流れる川の堤の修復のために三十人の男がやって来る。男たちを仕切る頭は全員一緒の場所に泊まることを希望するが、三十人が一度に泊まれる所は化け物の噂がある空き寺しかなかった。