読売ジャイアンツ・長嶋茂雄選手の現役引退を記念した特別企画。数々の名場面の実況中継や、ゆかりの人々へのインタビューなどで構成。（１９７４年１１月１７日～７５年２月９日放送、全１３回）

桂小文枝による落語「瘤弁慶」。◆大津の宿で壁土を食べた男が、次の日の朝に熱を出して寝込む。静養したあと京都に帰って元気になったころ右の肩にできものができ、やがてそれは人の頭くらいの大きさのこぶになってしゃべり始めた。

露乃五郎による落語「紀州飛脚」。◆和歌山まで大至急手紙を届けるように頼まれた男が、その途中で走りながら小便をすると道端にいた狐にかかってしまう。怒った狐は帰り道に仕返しをしようと一族総出で待ちかまえる。

桂文我による落語「打飼盗人」。◆強盗が戸をこじ開けて入ってくる。しかしその家に住む大工はばくちで負けて道具箱まで質に入れてしまっているほどで、盗むようなものは何も残っていなかった。「打飼」とはさいふのこと。

露乃五郎による落語「江戸荒物」。◆男が商売として荒物屋を始めるにあたり、近ごろ江戸流行りなので江戸荒物と称して江戸っ子の言葉を使って荒物屋をすることにした。ところが江戸言葉に慣れていないために失敗を繰り返してしまう。

桂小文枝による落語「天王寺詣り」。◆大阪の天王寺では彼岸の七日間に無縁仏の供養をするために引導鐘をつくと聞いた男が、自分も飼っていた犬の供養をしたいと天王寺まで案内してもらい、お坊さんに引導鐘をついてもらう。

笑福亭松之助による落語「らくだ」。◆らくだという近所でも有名な乱暴者の家に兄弟分の男が訪ねると、前夜食べたフグにあたって死んでいる。そこへ屑屋が通りかかったので呼び込み、葬式代にするから家財を買うようにもちかける。

森繁久彌と加藤道子による二人芝居の文芸ドラマシリーズ。音楽は古関裕而。１９５７年４月７日より続く長寿番組。◆「峠」：河井継之助は江戸時代後期の越後長岡藩の筆頭家老、軍事総督であった人物。河井は明治維新の内乱の中で、藩の中立の立場を守ろうと奮闘するが、藩士としての矜持からあえて官軍と対決する道を選ぶ。それは維新の戦闘で最も壮絶と言われる「北越戦争」であった。◆最後まで武士としての志をつらぬいた河井継之助の生涯を描く。寸劇的な演出部分や、郷土史家の解説が挿入される。（１３回シリーズの第３回）◆原作：司馬遼太郎、脚本：能勢紘也。