１９７５年の出来事を中山千夏が振り返る年末特集。

土曜日のワイド番組「ワンダーランド」のトップコーナー「街角の詩」。この回は、岩手県内各地をラジオカーで回り、お年寄りたちに子守唄の思い出を聞き、歌ってもらった企画の集大成をおくる。

番組の放送開始から２００回を記念し、作曲家・武満徹に委嘱した管弦楽曲「カトレーン」。アーティストへのインタビューや練習風景を交えて小澤征爾の指揮、新日本フィルの演奏で送る。

桂枝雀による落語「瘤弁慶」。◆近江の宿で壁土を食べた男が、次の日の朝に熱を出して寝込む。静養したあと家に帰って元気になったころ右の肩にできものができ、やがてそれは人の頭くらいの大きさのこぶになってしゃべり始めた。

桂文紅による落語「ふたなり」。◆村の若者二人から正月をむかえる金の工面がつかないと相談を受けた男が、隣村の女の所に金を借りに行くことになった。暗い夜道の中、男は隣村に向かったが、途中の森で若い娘に出くわす。

笑福亭松鶴による落語「遊山船」。◆夕涼みに来た二人組が難波橋の上から屋形船で遊んでいる連中を見下ろし、うらやましそうに見とれていた。そのうちにそろいの錨模様の浴衣を着た連中が乗った船がやって来たのでひとりが声をかける。

「幼児殺し」と「代理戦争」という現代社会の二つの病巣を重ねあわせながら、人間とは何かを問いかけるブラックメルヘン。作：秋浜悟史、音楽：マジカルパワー・マコ。出演：村松克己、稲葉良子、串田和美ほか。

桂枝雀による落語「権兵衛狸」。◆山里の一軒家に権兵衛さんというおじいさんが住んでいた。ある晩、権兵衛さんが寝ているとドンドンと戸をたたいて「権兵衛はん、権兵衛はん」と呼ぶ声がする。しかし戸を開けてみても誰もいない。