青森県津軽地方の五所川原市一帯では、田植え休みの時期に水の神様、田の神様を奉る「虫送り」という祭りが行われている。このお祭りの起源を「公開ラジオドラマ」という形でひもといていく。すべての台詞や効果音が観客が見守る舞台上で発せられる、いわば「実験的時代考証」。脚本：畑澤聖悟。出演：伊奈かっぺい、夏目浩光ほか。

大晦日から元日にかけて、ミレニアムを記念して放送されたスペシャル番組のダイジェスト。◆Ｙ２Ｋ問題を心配する北海道各地の町長さんと電話リレーしたり、年越しカウントダウンのコーナーで構成。北海道の職人を紹介する「北の出会い」では、津軽三味線奏者・石川一さんの命の三味線を作った職人の話をする。

土曜日のワイド番組「恭ノ介の天下御免！」内、１０分間の生ドラマコーナーのオムニバス。◆「２０世紀博物館」では２０世紀を象徴する物品の数々を収蔵すべく、調査活動を続けている。調査は歴史、時代背景、現状、所持者の思い出まで多岐にわたるが、最終的に収蔵か却下かを決めるのは上恭ノ介館長の一存である。その中から「ビン入りラムネ」「鉄道改札のはさみ」「手押しポンプ」の回を紹介する。

ひたすら穴を掘り続ける２組の夫婦。一組は「何か」を埋めようと、もう一組は「何か」を掘り起こそうとしている。「何か」…それは老親を介護した歳月の思い出だった。老親介護のテーマを象徴的な手法で描いていくドラマ。作：鶉野昭彦、音楽：都留教博。出演：塩見三省、山像かおり、山野史人ほか。

昭和４４年夏の甲子園で三沢高校が闘った延長戦と戦没野球選手をモチーフに、パロディーの手法で平和への祈りを描くドラマ。◆ここ数年、地区大会でも勝てない弱小の高校野球部に、盲目の老婆が新しい監督としてやってくる。するとチームは県予選で奇跡の快進撃をみせて甲子園出場を決めてしまう。なんと、三段に落ちるドロップを投げるエース・相内の投球フォームは、戦没した名投手・澤村英治にうりふたつであった。脚本：畑澤聖悟。出演：愚安亭遊佐、福士憲治ほか。

「土曜の夜に集まって夢を語り合おう」をテーマに、夢を持つ人たちを応援する生ワイド番組。この回は、ユニークな人物が登場する「なべぷろ」のコーナーと、挑戦企画「オーケイの炎の大食いチャレンジャー」で、出演者とリスナーが一緒に盛り上がってゆく。

過去１０００年間における最も重要な出来事といわれるドイツ人グーテンベルクによる活版印刷術の発明が、書物の出版にいかに用いられ、後世に影響を与えたかを歴史的、文化的に探る。また、近年におけるコンピュータ技術の進展が、図書館や博物館のあり方を変えつつある現況を紹介する。講師は慶応義塾大学の高宮利行教授。

北海道にゆかりの人物、開拓や発展に尽くした人物を、ドキュメンタリータッチに朗読で紹介する番組。（２０００年１０月８日放送開始）◆この回は、石川啄木を取り上げる。２７歳の若さで亡くなるまで、自らの心情を赤裸々に綴った詩を数多く発表した啄木。明治４０年、２２歳の啄木は函館、札幌、小樽、釧路と北海道を放浪した。