原爆で命を奪われた級友と対話する女性の心象を描く。実際に動員中被爆した人の証言も挿入されるドキュメンタリードラマ。◆原爆投下から５５年後の夏、平和記念資料館に残された被爆ピアノを通じて、矢島治子は女学校の同級生であった浅丘文恵の１３歳のままの幻と出会う。原爆の閃光の一瞬、白い闇に封じ込まれた少女は、自分が死んだことにさえ気付いていない。文恵の魂が救われるよう祈って、治子は語りかける。脚本：毛利恒之、音楽：横山菁児。出演：日色ともゑ、狩野直美ほか。

主人公の夏子は３２歳、夫と娘の３人家族。近頃始まった小学生の娘の不登校が悩みのタネである。そんな折、夏子の父親が家を訪れる。夢を追って次から次へと事業に手を出しては失敗を繰り返してきた人物である。作：長川千佳子、音楽：菱沼尚子。出演：斉藤由貴、江原真二郎、中原早苗ほか。

「街の中で座って放送を始めたら、どうなるだろう」。最近目につく“街に座っている若者”と同じ目線で向き合おうという企画。来る者拒まず、去る者追わず、誰でも参加できるラジオ生放送。◆路上にすわる笑福亭鶴瓶と堀ちえみ。この回は偶然出会ったストリートミュージシャンとの交流を中心に話が進んでいく。

レギュラー番組から生まれた企画。フランスに花開いたワイン文化の歴史を、コミカルなドラマ形式で描く。◆サラリーマン風の男が上司に「ワインを勉強しろ」といわれ１軒の酒屋に飛び込む。すると仙台弁の女将さんは「フランスワインは３人のジャンヌなくしては語れない」と講釈が始まる。脚本：阿部聖。出演：藤沢智子、渡辺敏之、宝井琴柳。

太平洋戦争末期の鹿児島県鹿屋。海軍航空隊基地にあるラジオが不思議な電波を受信する。それを耳にした特攻隊員と整備兵の２人は、聞こえてくる音声が西暦２０００年から届いていることに気付いていく。脚本：草部文子、制作：サンディ。出演：小川もこ、市川博樹、宮澤光邦ほか。全国のＦＭ３２局で放送。

「土曜の夜に集まって夢を語り合おう」をテーマに、夢を持つ人たちを応援する生ワイド番組。この回は、ユニークな人物が登場する「なべぷろ」のコーナーと、挑戦企画「オーケイの炎の大食いチャレンジャー」で、出演者とリスナーが一緒に盛り上がってゆく。

地域文化活動の一環である合唱団の４０周年を記念して、松江ゆかりのラフカディオ・ハーン（小泉八雲）の「雪女」からオリジナル合唱曲を制作。その発表会を録音中継するとともに、曾孫の小泉凡さんへのインタビューなどから、「へるん先生」ことハーンの人物像を探る。

アルフィー・坂崎幸之助のレギュラー番組「Ｋ’ｓ　ＴＲＡＮＳＭＩＳＳＩＯＮ」の特別企画。１９６９年から７１年まで開催された「中津川フォークジャンボリー」の経緯を追い、坂崎自身が当時の関係者や出演者から時代背景や思い出を聞く。当時の実況録音も挿入される音楽ドキュメンタリー。