昭和４４年夏の甲子園で三沢高校が闘った延長戦と戦没野球選手をモチーフに、パロディーの手法で平和への祈りを描くドラマ。◆ここ数年、地区大会でも勝てない弱小の高校野球部に、盲目の老婆が新しい監督としてやってくる。するとチームは県予選で奇跡の快進撃をみせて甲子園出場を決めてしまう。なんと、三段に落ちるドロップを投げるエース・相内の投球フォームは、戦没した名投手・澤村英治にうりふたつであった。脚本：畑澤聖悟。出演：愚安亭遊佐、福士憲治ほか。

ラジオの連続放送劇のおもしろさに夢中になった少年の物語。作詞家・阿久悠の自伝的小説をドラマ化。全４回の第２回。◆昭和２２年の夏休みのある夕べ、走は友達と噂になっていた「子どもの幽霊」を探しに出かける。そして東京からやってきた井本卓と出会う。卓は走と同じ小学５年生だが、東京での空襲以来、失語症になっていた。原作：阿久悠、脚本：東多江子、音楽：坂田晃一。出演：尾崎光洋、國村隼、宮田圭子ほか。語り：近藤正臣。

「街の中で座って放送を始めたら、どうなるだろう」。最近目につく“街に座っている若者”と同じ目線で向き合おうという企画。来る者拒まず、去る者追わず、誰でも参加できるラジオ生放送。◆路上にすわる笑福亭鶴瓶と堀ちえみ。この回は偶然出会ったストリートミュージシャンとの交流を中心に話が進んでいく。

３３歳の独身女性が主人公。冷めた関係になっている恋人の関心をひくためにも、彼の子どもを宿したいと願っている。そんなある日、恋人は一人の少女を連れてくる。３人の若者たちが依存しあう関係から、自立していくまでを描く物語。作：二木美希子、音楽：ＢＡＮＡＮＡ。出演：高田聖子、藤元英樹、横木舞子ほか。

激動の昭和史を生き抜き、平成の世にリアルな沖縄の熱い魂を唄い続ける琉球民謡界の大御所・登川誠仁。「誠小（せいぐゎー）」の愛称で親しまれ、楽しい語りと早弾きの名手としても知られている。公開録音で行われたインタビューを中心に、一番弟子の照屋政雄、出演した映画「ナビィの恋」の中江裕司監督など、周囲の人々の言葉を交えて登川の実像に迫る。

「どうしてお父さんだけパジャマを着て朝ごはんを食べていいの？」など、子供から聞かれた難問・奇問を特集する。パーソナリティは河村通夫。

栃木県は人口あたりの自動車保有台数が全国で最も多い。「クルマとの生活」をテーマに様々な角度から自動車に関する情報を紹介する番組。◆この回はクラシックカーのイベント「日光まろにえラン」を取材し、古き良き時代の名車とそのオーナーたちの素顔に触れる。

才能ある若い音楽家を支援していこうという、コンサート形式のオーディション「コンセールマロニエ２１」本選の模様を収録。文化発展の願いをこめて栃木県により毎年開催され、５回目を迎えた。