自然と技術革新の対立を軸に、様々に姿を変える瀬戸内海の様子を織り交ぜながら、立場や考え方の違う２人の男の人間模様を描くドラマ。◆東京の建設会社で働く稲葉浩介は、亡くなった親友に替わって瀬戸内海の漁場改良事業を担当することになる。しかし稲葉は出張先の広島県で海に溺れて入院してしまう。入院先で出会った地元の老人・村上徳三との葛藤と交流を通じて、稲葉は進歩という名のもとに切り捨てられてきたものの大きさに気づく。村上もまた、技術の力を借りなければ再生が見込めない海の現状を認識していく。脚本：三村千鶴、音楽：横山菁児。出演：米倉斉加年、永島敏行ほか。

北海道・道南の小さな町、木古内町の木古内小学校吹奏楽部が全国こども音楽コンクールで見事日本一に輝いた。町はじまって以来のことに６８００人の町民は皆大喜びだが、その陰には木古内町そしてお隣の上磯町を含めた町ぐるみの熱い思いが込められていた。過疎化の波の中で、文化による町おこしに情熱をかたむける関係者の姿を追う。

この日のラジオたんぱの祝日編成テーマは「株の日」。第１回となる「私の相場観コンテスト」では、スタジオ生放送で一般参加者が株式市場に対する相場観を披露し、競い合う。◆様々な経歴を持つ個人投資家が５人登場、各自の相場観についてプレゼンテーションが行われ、株式専門家の審査によって優勝者が決定する。審査員は北浜流一郎、関口元朗、松島弘典、臼田琢美の各氏。司会は渡辺和昭と榎本麻子。

まるで抜け出せない迷路に入り込んだように、わが子に対する虐待行為がやめられない母親たち。彼女たちに取材し、児童虐待の実態をレポートする。◆全国の児童相談所に多くの相談が寄せられるが、子どもたちを受け入れる施設は民間が中心で、母親の心のケアをする制度もないのが現状である。番組に登場する母親たちは、民間団体の取り組みを通じて、次第に子どもたちとのふれあいを取り戻していく。

北海道にゆかりの人物、開拓や発展に尽くした人物を、ドキュメンタリータッチに朗読で紹介する番組。（２０００年１０月８日放送開始）◆この回は、村橋久成を取り上げる。明治９年、札幌に日本初のビール醸造所が誕生した。サッポロビールの前身である、その開拓使麦酒醸造所の建設責任者だったのが村橋である。

レギュラードラマ枠の「ＭＢＳドラマの風」シリーズ（２００１年４月６日放送開始）。藤本義一の戯曲「男女浮世回舞台（おとことおなごのいろごといろいろ）」をドラマ化。◆ホテルで腹上死した老人をめぐって、取り調べを受ける中年娼婦と担当する刑事が登場。真剣に答えようとしない娼婦とお人好しの刑事とのかみ合わないやりとりが進むうちに、亡くなった老人の日常が次第に明らかになってくる。老人問題の一端にもさりげなくふれる人情コメディー。原作：藤本義一、構成：南条好輝、音楽：あまのじゃく。出演：南条好輝、紅萬子。案内役は柏木宏之アナウンサー。

ラジオ福島のアナウンサーがパーソナリティをつとめる平日午後の生ワイド番組。月曜日は鏡田辰也アナとハッピーチエちゃん（二宮チエさん・７４才）が担当。◆この日は福島県河沼郡の河東町公民館からの公開生放送。チエちゃんが主宰するチンドンサークル「ハッピー会」も登場、会場に集まった人たちもチンドン屋パフォーマンスに参加して盛り上がる。コーナーは「チエちゃん日記」「かっとび何でも相談室」「かっとびクイズ」「ねっとサーフィン・キーまぐれ」など。第２６回アノンシスト賞ラジオ「実況・フリートーク部門」優秀賞（鏡田辰也アナウンサー）。

北海道にゆかりの人物、開拓や発展に尽くした人物を、ドキュメンタリータッチに朗読で紹介する番組。（２０００年１０月８日放送開始）◆この回は、荻野吟子を取り上げる。明治時代、日本の女性医師第一号となった吟子。のちに北海道の瀬棚町でも医院を開いた彼女の人生は波乱に富んだものであった。