茨城県神栖町職員の伊藤恵子さんは、ボランティアで日本語教室の講師をしている。教室の生徒は、成功を夢見て地球の反対側からやってきた日系ブラジル人。伊藤さんは生徒たちに慕われ頼りにされている。彼女の活動を通して、日系人たちへの生活支援の問題点や彼らの悩みを描く。

青森県北津軽郡生まれの詩人・桜井哲夫さんは、１７才の時にハンセン病と診断され群馬県の療養施設に入所した。桜井さんは病気の後遺症で不自由な体になりながら、病気やふるさとへの思いを詩で綴り、５冊の詩集を出版している。詩の朗読や、“孫”である女性の話を交えて、桜井さんの心の軌跡をたどる。

茨城県出身の童謡詩人・野口雨情の生誕１２０周年を記念して、雨情の功績と茨城県内各地に残る雨情の足跡を紹介する企画。◆「雨情のうた」は平日夕方のワイド番組「阿部重典のアットマーク」内のコーナー。この回は童謡「証城寺」を取り上げて歌にまつわるエピソードを紹介、太田裕美が歌った「証城寺」を聴く。「雨情ゆかりの地を訪ねて」では久慈郡大子町を訪れ、ご当地ソング「大子小唄」についての話を聞く。

平日午後の生ワイド番組。この日のパーソナリティは笑福亭学光と熊谷富由美。瀬戸内海の島を巡るシリーズの１回目で、香川県高松市の男木島からの生放送。島のシンボルである灯台の紹介、漁師さんや郵便配達をしている女性へのインタビュー、段々畑や石段の様子のレポート、腹話術による小学生との交流などをおくる。また男木島出身の作家・西村望さんと電話をつなぎ、思い出を聞く。

金・土曜午後のワイド番組「上恭ノ介のアイム・カミング」内のコーナー企画。生放送であることにこだわったコメディータッチのラジオドラマ。１回完結するショート・ストーリーを、演技やナレーションはもちろん、効果音までも生で送る。◆「がんばれ阪神タイガース」と「カサブランカ物語」の２話を紹介。出演は上恭ノ介、渡辺美奈子ほか。

戦後の日本文学において、無視できない影響力を持つまでになったＳＦ。アメリカＳＦの受容から現在まで、その歴史を振り返る。また、ＳＦの意味するものが科学小説（サイエンス・フィクション）から思索小説（スペキュラティブ・フィクション）へと変化してきた論争を通して、日本ＳＦの特質を考える。講師は慶応義塾大学の巽孝之教授。（全３回）◆第３回は、日本国家と連動するＳＦ、日本文学と連動するＳＦをテーマに、１９８０年代、９０年代の作家たちとその作品を考察する。

国土交通省淀川工事事務所が発表した浸水想定区域図をうけて、集中豪雨の際に淀川流域で予想される被害やその対処について討論形式で考える。◆出演は京都大学名誉教授・今本博健氏、国土交通省近畿地方整備局淀川工事事務所所長・宮本博司氏、京都新聞論説委員・島津吉弘氏。司会は水野潤子。ＫＢＳ京都開局５０周年記念ラジオ防災スペシャル。

三陸の水産都市・石巻の小さな港町・渡波で、５５年間、魚の行商を続けている女性に取材する。◆朝５時、自宅から魚市場へリヤカーをひき、セリの始まる前に新鮮な魚を仕入れる。そして半日かけてお得意さんをまわる「いさば屋（魚の行商）」みっちゃん。かつて渡波は魚の行商の拠点として栄えたが、今ではみっちゃんが１人きりのいさば屋になってしまった。彼女の話を通じて５５年の歴史を実感し、海に生きる人々の暮らしを考える。ＴＢＣ開局５０周年特別番組。