戦後の日本文学において、無視できない影響力を持つまでになったＳＦ。アメリカＳＦの受容から現在まで、その歴史を振り返る。また、ＳＦの意味するものが科学小説（サイエンス・フィクション）から思索小説（スペキュラティブ・フィクション）へと変化してきた論争を通して、日本ＳＦの特質を考える。講師は慶応義塾大学の巽孝之教授。（全３回）◆第２回は、小松左京らを中心に、日本の戦後ＳＦの発展と、その推進力になったものは何かを考える。

関西の盆踊りで人気を二分するのが、河内音頭と江州音頭。河内音頭が大阪河内地方で発展したのに対し、江州音頭は江州（滋賀県）の地名がつきながら近畿一円に広まっている。番組では江州音頭の歴史から始まり、「八日市系」と「しがらき系」の２つの流れと特徴を解説する。

病に侵された還暦前の男性「私」は移り住んだ農村のバス停で、姉の帰りを一人待つ少年と出会う。彼の純粋な心とふれあうことで、男が死の不安を克服するまでを描く。原作：志水辰夫、脚色：藤森いずみ、音楽：中村由利子。出演：蟹江敬三、小野賢章、石田太郎、松村彦次郎ほか。

ピアニストの小原孝がクラシックからポップスまで古今東西の名曲を弾き語りで解説する番組。◆この回は母の日が近いのに因んで“母”がテーマ。クラシックからドボルザークの「母が教えた歌」を紹介。日本歌曲では、中田喜直の「おかあさん」と松崎由治の「おかあさん」、同名異曲である２曲を紹介する。

ボランティア活動についての議論が盛んな中、「なぜボランティアに多くの人々が関心を寄せるのか」という疑問を出発点に、笑福亭銀瓶、岩崎なおあき、鳥木千鶴が様々な角度から考察する。◆実際にボランティア活動を行っているグローバル・ピース・キャンペーンの山田和尚氏、ぺシャワール会の中村哲氏、女優の東ちづる氏にインタビューし、その活動の裏側にある原動力を探る。

長野県佐久市に住むシンガーソングライター土屋竜一さん。進行性筋ジストロフィーと闘いながら音楽活動を行っている。３年前に気管切開の手術を受け、唄うことを断念、人工呼吸器が必要となった。◆番組では、竜一さんと妻美和さんとの出会い、結婚、愛娘の誕生などの思い出話から、現在の生活についてが語られる。夫妻を支える人々へのインタビューと竜一さんの曲を交えて構成する。

鳥取社会保険事務局「健康づくりキャンペーン」の一環、「社会保険ラジオ健康ウォーク」の様子を伝える。◆第１１回は、大規模な弥生遺跡群「妻木晩田遺跡」が舞台。大山僧兵太鼓の勇壮な響きとともに遺跡広場をスタート、洞ノ原地区、上淀廃寺跡、向山古墳群などを経て古代の丘公園へ至るコースを３００人の参加者とともに訪ね歩く。ゲスト講師の関西外語大助教授・佐古和枝さん、公民館館長・安江禎晃さんによる解説や、民話の朗読、イメージソングの合唱も。司会は山根伸志、リポーターは中岡みずえ。

山口市仁保にある山口女子カルメル会修道院には、カルメリットと呼ばれる１５人のシスターが生涯修道院から出る事なく生活を送っている。この修道会は観想修道会と呼ばれ、私語が許されるのは昼食・夜食後の各４５分だけ。沈黙の中での祈りと労働の生活である。特別の計らいで取材が可能となった、カルメリットの一日を紹介する。◆また番組では、パレスチナで貧しい母子の保健プロジェクトのために働く日本人女性・藤屋リカさんを紹介。彼女と修道院の結びつき、そして両者の対比の中から、「祈り」とは何かを浮かび上がらせる。