文化放送が開局した当日の１９５２（昭和２７）年３月３１日から放送され大好評を博した、谷崎潤一郎の現代語訳による「源氏物語」。当時の貴重な録音から「桐壺」「若紫」「明石」の一部を紹介しながら、朗読：山本安英、作曲演奏：宮城道雄という当代の第一人者同士の番組制作にかける情熱とその芸を、当時を知る人たちの証言で検証する。文化放送開局５０周年スペシャル企画。

２００２年１１月１７日、３４年振りで新結成されたザ・フォーク・クルセダーズは最初で最後のコンサート“解散音楽会”を開いた。番組ではメンバーの加藤和彦ときたやまおさむが解散音楽会の演奏曲を振り返りながら、３４年の歳月を行き来する再会談議で思いを語る。「イムジン河」の日本語作詞した松山猛氏もゲスト出演。司会はうえやなぎまさひこ（上柳昌彦）アナウンサー。

いわゆる不妊カップルは全国で増加し、不妊治療としての体外受精は定着しつつある。近年急速に進歩してきた体外受精を中心とする生殖医療の現状と、法整備が追いつかない日本の問題点を指摘する。◆将来の体外受精のために卵子を凍結保存した難病の女子高生、第三者からの卵子提供による体外受精で出産した高齢女性、さらに卵子提供を斡旋する業者の声などが取り上げられる。

平日朝の生ワイド番組。パーソナリティは二瓶由美。この日は「癒しの音」を特集。フィジカルトレーナーの櫻井優司さんをゲストに迎えて、自然の音、人間の声、楽曲などを「いやし」にこだわって検証する。

これまでミトコンドリアは、エネルギーの代謝に関係していることのみが強調されてきたが、もっと多面的な役割を持つことがわかってきた。最近の研究成果をふまえ、病気と健康、老化などとの関連をわかりやすく解説する。講師は日本医科大学の太田成男教授。（全２回）◆第２回は、ミトコンドリアが細胞の生死を決定していることに着目し、ミトコンドリアが原因の病気、アポトーシスと関連の深い癌とエイズ、ミトコンドリアとアルコール代謝や老化との関係について考える。

あるマンガを取り上げ、そのストーリーや作者・作風について、漫画家・島本和彦が熱っぽく紹介する番組。（２００１年１０月６日放送開始）。◆この回は本宮ひろしのデビュー作「男一匹ガキ大将」を取り上げる一回目。“ケンカ漫画”なのに最初の１巻で殴り合いに飽きてしまい、新しいことを求めて展開するところは作家の生の気持ちの反映だという。

平日午後の情報生ワイド番組（２０００年４月３日放送開始）。この日のパーソナリティはべるをと和田季子アナウンサー。◆倉吉市の貝殻節フェスティバルを紹介する「情報マップ」、リスナー参加の連想クイズ「頭の体操」、韓国と国際電話をつなぐ韓国語講座「キムさんのキモチ」などのコーナーをおくる。また随所で桑本充悦アナウンサーが、鳥取県米子市から島根県浜田市へ走るラジオカー「ラジ郎」からのリポートを伝える。

川上弘美のファンタスティックな短編集『神様』より５編を再構成したオムニバスドラマ。都会に生きる主人公「私」の前に、フワッと現れてはスッと消えていくひとびと。どこにもない場所とこの世を行き来し、やがてそれぞれの場所に帰っていく。私と彼らのほのぼのとした、そして切ないふれあいを描く物語。原作：川上弘美、脚色：原田裕文、音楽：谷山浩子、石井ＡＱ。出演：谷山浩子、千葉哲也、坂口芳貞、大西多摩恵ほか。