福岡市東区にあるフリースクール（サポート校）が体験学習の一環として、ピアニスト西村由紀江さんを学校に招いてのコンサートを企画した。しかし準備、運営の大半は生徒や先生たちで行わなくてはならない。サポート校の試み、生徒や先生たちの様子を追い、コンサート開催の成果を紹介する。

岩手県二戸市で飲酒運転の軽トラックが集団登校中の児童の列に突っ込み、８人が死傷した。この事故で愛娘を亡くした夫妻は、同じように子供を奪われた親たちとともに悪質ドライバー厳罰化への署名活動を行う。夫妻の願いと闘いを追う。

ピアニストの小原孝がクラシックからポップスまで古今東西の名曲を弾き語りで解説する番組。◆この回は母の日が近いのに因んで“母”がテーマ。クラシックからドボルザークの「母が教えた歌」を紹介。日本歌曲では、中田喜直の「おかあさん」と松崎由治の「おかあさん」、同名異曲である２曲を紹介する。

戦後の日本文学において、無視できない影響力を持つまでになったＳＦ。アメリカＳＦの受容から現在まで、その歴史を振り返る。また、ＳＦの意味するものが科学小説（サイエンス・フィクション）から思索小説（スペキュラティブ・フィクション）へと変化してきた論争を通して、日本ＳＦの特質を考える。講師は慶応義塾大学の巽孝之教授。（全３回）◆第３回は、日本国家と連動するＳＦ、日本文学と連動するＳＦをテーマに、１９８０年代、９０年代の作家たちとその作品を考察する。

２０００年に佐賀市で起きた殺人事件の控訴審で、被害者の遺族から被告の減刑を求める異例の嘆願書が提出された。激しい憎しみに満ちていた遺族が減刑嘆願書を書いたのは、事件後に被告を養子にしたある女性のためであった。その養母は被告と面識は無かったのだが、被告に命の尊さを教え諭すとともに、遺族を繰り返し訪問して怒りや憤りを聞き、心の傷を和らげる努力をしたのである。犯罪被害者の救済・癒しにスポットを当てる。

等身大の在日コリアンの素顔を通じて、様々な文化に生きること＝“共生”を考えていく番組。日本と韓国に関する様々な話題、情報が盛り込まれる。ナビゲーターはジュリー・パク。（２００１年６月２日～２００３年９月２７日放送）。◆この回のゲストはシャンソン歌手の星聖姫。自伝的に綴った曲「遥かなる友への手紙」、北朝鮮（朝鮮民主主義人民共和国）帰国者の心境を歌った曲「ああ清津へ」などを紹介しながら、様々な話を聞く。聞き手はジャーナリストの辺真一。

茨城県神栖町職員の伊藤恵子さんは、ボランティアで日本語教室の講師をしている。教室の生徒は、成功を夢見て地球の反対側からやってきた日系ブラジル人。伊藤さんは生徒たちに慕われ頼りにされている。彼女の活動を通して、日系人たちへの生活支援の問題点や彼らの悩みを描く。

作家・野坂昭如が自身の戦災による過酷な体験をファンタジーに昇華させた『戦争童話集』から４編をドラマ化。脚色：佐藤ひろみ、音楽：北爪道夫。◆２夜連続の第１夜。「干からびた象と象使いの話」…動物を処分するよう命令された飼育係と象の逃走劇。語り：藤田弓子、出演：笹野隆史、松井範雄ほか。「凧になったお母さん」…空襲の中、必死にわが子を守る母親の姿を描く。語り：山口崇、出演：二木てるみ、常盤祐貴、金尾哲夫。