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ラジオ番組

録音でつづる戦後50年 高速時代の幕開け(1964年前半)

番組ID
R02474
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放送日時
1996年01月13日(土)18:05~18:50
時間(分)
40
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成
放送局
NHK
製作者
NHK
制作社
NHK
出演者
スタッフ
概要
NHKに保存されている録音で戦後を振り返る『録音でつづる戦後』。進行役は相川浩アナウンサー。(1995年4月~1996年3月放送)◆この回のテーマは「高速時代の幕開け」。元新聞記者の金森トシエさんと1964年前半を振り返る。◆昭和39年は東京オリンピックが開催され、日本中がオリンピック景気に沸いた。名神高速道路、東海道新幹線が開通し、羽田の国際空港ではジェット旅客機が離着陸を開始するなど高速時代の幕開けとなった年である。◆オリンピックの影響で特に東京は高速道路、ホテル等のマンモスビルの建設ラッシュであった。立体交差による歩道橋が多くなり、妊婦や障害者、高齢者の方たちを無視した町づくりという印象を持った金森さんは、そうした状況について後日反省としての記事を書いた記憶があると話す。◆この年は新潟を中心とした地震が、北陸・山陰では水害が、逆に東京では水不足という大きな災害が発生した。日本は経済大国になっていくが、災害でも大国であることを忘れてはいけないと金森さんは言う。◆昭和39年は海外渡航が自由化され、貿易の面では輸出が順調といわれながらも、消費者物価は上がり続け、中小企業の倒産が相次ぎ、年末になって不況の風が吹き始めた。華やかなオリンピックの後で、台所を預かる主婦の苦労を改めて感じたと語られる。

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NHKに保存されている録音で戦後を振り返る『録音でつづる戦後』。進行役は相川浩アナウンサー。(1995年4月~1996年3月放送)◆この回のテーマは「国民の9割中流意識」。元NHK記者の勝部領樹さんと1967年、1968年を振り返る。◆昭和42年2月の内閣官房室広報部のデータによると、国民の約9割の人は自分の生活は中流だという意識があった。たしかに当時の日本は経済成長の最中であり、昭和40年から45年を平均すると世界も驚く12.4%もの成長率であった。アメリカに次いで世界第2位の経済大国になった日本だが、国民にもその実感があったのではないかという。夫婦共働きで婦人たちが働いて収入を得ることにより、中流の意識に繋がったものと思うと勝部さんは話す。◆しかしその裏側には、四大公害裁判が示すように、経済成長に伴うひずみが生じたことを忘れることはできない。◆学園紛争は激しさを増し、東大では大河内学長が辞任し入試も中止せざるを得ない状況となった。これは既成の権威に対して学生が反発したもので、ベトナム戦争に対する反戦運動や成田空港建設反対闘争にも連動するものだと勝部さんは言う。◆明るい話題としては、川端康成がノーベル文学賞を受賞した。文学賞としては日本では初めて、アジアでも2人目という快挙であった。


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