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ラジオ番組

録音でつづる戦後50年 円切り上げと石油ショック(1971~1973年)

番組ID
R02479
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放送日時
1996年02月24日(土)17:05~18:50
時間(分)
90
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成
放送局
NHK
製作者
NHK
制作社
NHK
出演者
スタッフ
概要
NHKに保存されている録音で戦後を振り返る『録音でつづる戦後』。進行役は相川浩アナウンサー。(1995年4月・1996年3月放送)◆この回のテーマは「円切り上げと石油ショック」。元新聞記者の金森トシエさんと1971・1973年を振り返る。◆昭和46年から48年までの3年間で大きな出来事としては、日本は中国との国交を回復し、沖縄は日本に復帰した。当時、金森さんは中国にも沖縄にも行き、記者として現地の人々から話を聞いて特集記事を書いたことを覚えていて、どちらも印象深い出来事であったと話す。◆昭和24年から続いた1ドル360円という固定相場制は終わりを告げ、変動相場制が昭和46年12月20日から実施された。ドルに対する円の切り上げで、1ドルは308円となる新為替レートでスタートすることになった。◆海外旅行は行きやすく、輸入品は安くなるという反面、輸出産業への影響は深刻であった。政府は公定歩合の引き下げや国債の発行など、円の切り上げに伴う不況を克服するための政策を打ち出したが、おもちゃ(玩具)産業など輸出を主とする中小企業は大変な衝撃を受けることとなった。◆昭和48年10月6日に第4次中東戦争が始まった。この戦争は日本において石油ショックをもたらした。街ではネオンサインが消え、新聞社は頁数を減らし、放送局は放送時間を短縮した。主婦はトイレットペーパーを求めてスーパーマーケットに殺到するなど、世の中は大変なパニックの状況であった。

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NHKに保存されている録音で戦後を振り返る『録音でつづる戦後』。進行役は相川浩アナウンサー。(1995年4月~1996年3月放送)◆この回のテーマは「国民の9割中流意識」。元NHK記者の勝部領樹さんと1967年、1968年を振り返る。◆昭和42年2月の内閣官房室広報部のデータによると、国民の約9割の人は自分の生活は中流だという意識があった。たしかに当時の日本は経済成長の最中であり、昭和40年から45年を平均すると世界も驚く12.4%もの成長率であった。アメリカに次いで世界第2位の経済大国になった日本だが、国民にもその実感があったのではないかという。夫婦共働きで婦人たちが働いて収入を得ることにより、中流の意識に繋がったものと思うと勝部さんは話す。◆しかしその裏側には、四大公害裁判が示すように、経済成長に伴うひずみが生じたことを忘れることはできない。◆学園紛争は激しさを増し、東大では大河内学長が辞任し入試も中止せざるを得ない状況となった。これは既成の権威に対して学生が反発したもので、ベトナム戦争に対する反戦運動や成田空港建設反対闘争にも連動するものだと勝部さんは言う。◆明るい話題としては、川端康成がノーベル文学賞を受賞した。文学賞としては日本では初めて、アジアでも2人目という快挙であった。


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