テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

radio
ラジオ番組

恩地美佳のイッチョライうたがたり

番組ID
R02884
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2006年05月28日(日)12:10~12:39
時間(分)
29
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成
放送局
福井放送(FBC)
製作者
福井放送(FBC)
制作社
福井放送(FBC)
出演者
スタッフ
構成:越桐清司、演出:越桐清司、制作:福本実、取材:恩地美佳
概要
福井出身の民謡歌手・恩地美佳が旧今立町に伝わる「越前紙漉き唄」について取材し、町の人達が紙の神様に寄せる熱い思いと越前和紙の生き残りをかけたモノづくりへの魂を伝える。◆越前和紙職人の九代目岩野市兵衛さんは、300年にわたって伝わる手すき和紙の技術を受け継いでいる。岩野さんの奉書と呼ばれる和紙は、東山魁夷や平山郁夫などの芸術家が愛用しており、岩野さんは「和紙づくりは文化ですから、守り抜いていかないと」と語る。旧今立町内には何代も受け継がれている和紙工場が数多くあり、町の人達は幼い頃から和紙づくりに携わっている。「お母ちゃんが紙を漉いていたから私も始めた」と言う玉村秋子さんは、紙漉きをしながら作業歌である「越前紙漉き唄」を歌ってくれる。まさにこの一曲が恩地美佳のデビュー曲であり、思い入れの深い一曲なのだ。毎年5月に行われる「紙の神様の里まつり」や製紙会社の人達の声を取材し、紙の文化を受け継ぎ現在に伝え、未来につないでいこうとする生き様に迫る。

同じ年代の公開番組

明治人物伝 魅惑の奇術師 松旭斎天一

日本の近代奇術の草分けである松旭斎天一(1863~1912)は福井市出身。しかし生誕から150以上経った現在では、福井市民でさえその名を知る人は少ない。番組では当時の資料を読み解き、研究者や関係者の証言を基に構成し、稀代の奇術師・松旭斎天一の魅力を伝え残す。◆日本奇術協会会長の北見マキさんは「松旭斎天一がいなければ、今につながる奇術の発展はなかった」と断言する。いま協会に「松旭斎」と名の付くマジシャンは14組いるが、天一の流れを受け継いでいるのは唯一人。ポールモーリアの「オリーブの首飾り」を初めてBGMに使った松旭斎すみえさんは「本流でない」ことを語ってくれる。天一の流れを汲む奇術師、それは松旭斎広子さんだ。広子さんは「一門がいなくなったのは時代の流れ」とつぶやきながら、それでも名前を守っていきたいと語る。◆番組には愛知江南短大教授の河合勝氏が解説出演。天一関係のポスターやプログラム、写真を数多く収集している研究者である。解説を基に、当時のステージを架空実況で再現していく。天一が東京・歌舞伎座で行った口上の原稿からは、奇術に取り組む真摯な姿勢が伝わってくる。それは時を超えて今のマジシャンへ向けたエールにも聞こえる。その他、マジック用品会社のテンヨーや福井市立郷土歴史博物館、されに天一が眠る菩提寺を取材し、今に生きる天一の息吹きをさまざまな角度から探る。


cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成brush演芸radioラジオ番組