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ラジオ番組

ラジオアーカイブス 大きな夢を子どもたちに 「新諸国物語」の誕生

番組ID
R02962
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放送日時
2005年06月25日(土)22:15~22:55
時間(分)
40
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成recent_actorsドラマ
放送局
NHK
製作者
NHK
制作社
NHK
出演者
スタッフ
制作:品田公明、制作統括:石河循一
概要
ラジオ放送開始80周年を記念してシリーズで放送する「ラジオアーカイブス・あの時この音」。この回は波瀾万丈の物語で人気を博した連続時代劇シリーズ「新諸国物語」を紹介する。司会は加賀美幸子、ゲストは元NHKディレクターで新諸国物語を担当した後藤義郎氏。◆戦後、封建制の否定から時代劇は作られなる中で、子どもたちにロマン溢れる物語を、と企画されたのが「新諸国物語」である。優雅で幻想的でわかりやすい物語が、子どもだけでなく大人にも受け入れられた。番組内で紹介されるのは、「白鳥の騎士」(1952年4月1日放送の第1回)、「笛吹童子」(1953年12月放送の第254回、胡蝶尼と霧の小次郎のシーン)、「紅孔雀」(1954年1月放送の第1回、那智の小四郎と久美の対面シーン)、「オテナの塔」(1955年12月放送。夕染尼と歌江のシーン)。原作:北村寿夫。

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日本初の私鉄電車と松本重太郎

日本で初めての私鉄・阪堺鉄道。今から120年前の1885年12月27日、大阪の難波と堺の手前の大和川停留場を結ぶ7.6キロで開業した。多くの来観人民で埋まった沿線を、イギリス製の機関車「和歌号」は歓声と緊張の中、走り抜けた。阪堺鉄道を立ち上げたのは、当時大阪の経済界でこの人ありと言われていた松本重太郎である。◆開業時、すでに第百三十銀行頭取であった重太郎は、鉄道の建設予定地に立ち、人が通れば小豆の粒を、人力車が通れば大豆の粒を右懐から左懐に入れ替えて通行量調査(今で言うマーケットリサーチ)を行った。暮れも押し迫った12月27日の開業にも、計算されたメディア戦略があった。120年前の新聞内容を再現すると、開業日には花火が打ち上げられ、祝いの餅がまかれ、大阪中の芸子が勢揃いして招待客を接待した。◆重太郎は、鉄道・紡績・ビール・精糖・銀行と起業し、当時の関西経済界を席巻したが、功績にまつわる資料はほとんど残っていない。晩年、紡績事業のつまづきから銀行の取り付け騒ぎが起きて破産するが、「悉皆出します」と一族の全財産を投げ出して潔く引退した。この潔さを小説にしたのが城山三郎、題名は「気張る男」。◆番組は、開業当時の機関車「和歌号」が120年前を回想する形で進行。阪堺鉄道にまつわるエピソードを、重太郎の功績を中心に紹介する。歴史研究者、出生地での伝聞、ひ孫の松本洋さんの証言、ルポライターの現場リポート、各種資料を紹介するアナウンサーが次々に登場、「和歌号」をサポートする。出演は笑福亭小松。


cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成radioラジオ番組