沖縄の民謡を紹介して４５周年を迎えた長寿番組。一週間に渡って沖縄各地を回り、公開生放送と録音を行った。◆この日の第１部は、宮古市のＪＡおきなわ宮古地区本部からの生放送。演奏される曲は、「トーガニーあやぐ」「のーずようのクイッチャー」仲宗根豊・池村敏弘、「平安名のまちゃがま」川端七重、「みるくゆ」波平重夫・平良重信、「あこがれの唄」金城実、「遊び仲風」山里ユキ。パーソナリティは４０年余りこの番組を担当している上原直彦と、和泉ゆかり。

東京・日本橋から京都まで東海道五十三次の旅を音で綴る。（５日連続）◆第２回は小田原から浜松まで、歴史と自然を感じながら旅する。紹介される音は、小田原から箱根に向かう列車、強羅からのケーブルカー、箱根湯元の大名行列と火縄銃、石畳の旧街道、寄せ木細工、北条太鼓、三島の柿田川湧水群、沼津の渡し舟、静岡の駿府城址公園と伊勢踊り、島田の機織り、「大井川蓮台越しの唄」、御前崎の風力発電の風車など。語り：広瀬修子

沖縄の民謡を紹介して４５周年を迎えた長寿番組。一週間に渡って沖縄各地を回り、公開生放送と録音を行った。◆最終日のこの日は、那覇市のＲＢＣホールから３時間にわたる生放送。ゲストのトークとともに、「かぎやで風」「女三人花じゃかい」「まふぇーらつぃ節～とーすぃ」「トーガニあやぐ」などの曲を楽しむ。パーソナリティは４０年余りこの番組を担当している上原直彦と、末吉りえ。ゲストは宮良康正、国吉源次、津波恒徳、山里ユキ、金城恵子、饒辺勝子、山本藍、崎間麗進、八木政男、名嘉睦稔、宮里千里、高安六郎

開局５０周年を翌日に控えて、ＫＲＹ山口放送のお昼のワイド番組を振り返る。山口放送初のワイド番組は、１９７３年に始まった「ジョイジョイアフターヌーン」。当時の担当者、井上雪彦アナウンサーと鈴木久美さんは、今や山口放送最古参のパーソナリティである。この番組の人気コーナーが「私の愛唱歌　電話で一曲」。１９７５年に登場して「岸壁の母」を歌った女性は、歌の上手さもさることながら、ユーモアに富んだ話し振りが印象的だった。３１年ぶりに彼女を探す。ほかに、中国から北京の花見の話題、番組に寄せられた思い出やエピソードを紹介する。パーソナリティ：高橋裕、出演：井上雪彦、鈴木久美、中村由香里

毎週日曜午前の生ワイド番組、ＳＴＶラジオ・河村通夫の桃栗サンデー。この日のテーマは「子供に訊かれて困った事、でもこう答えた」。子育てのアドバイスをするとともに、子供たちの質問というフィルターを通して「人として大切なもの」について考える内容。パーソナリティ・河村通夫の体験談を交えながら、リスナーからのメッセージを盛り込んで、「血のかよった」「本質をついた」コミュニュケーションを図っていく。

福井出身の民謡歌手・恩地美佳が旧今立町に伝わる「越前紙漉き唄」について取材し、町の人達が紙の神様に寄せる熱い思いと越前和紙の生き残りをかけたモノづくりへの魂を伝える。◆越前和紙職人の九代目岩野市兵衛さんは、３００年にわたって伝わる手すき和紙の技術を受け継いでいる。岩野さんの奉書と呼ばれる和紙は、東山魁夷や平山郁夫などの芸術家が愛用しており、岩野さんは「和紙づくりは文化ですから、守り抜いていかないと」と語る。旧今立町内には何代も受け継がれている和紙工場が数多くあり、町の人達は幼い頃から和紙づくりに携わっている。「お母ちゃんが紙を漉いていたから私も始めた」と言う玉村秋子さんは、紙漉きをしながら作業歌である「越前紙漉き唄」を歌ってくれる。まさにこの一曲が恩地美佳のデビュー曲であり、思い入れの深い一曲なのだ。毎年５月に行われる「紙の神様の里まつり」や製紙会社の人達の声を取材し、紙の文化を受け継ぎ現在に伝え、未来につないでいこうとする生き様に迫る。

ピアニスト天宮遥は認知症高齢者に対する音楽療法の取材を続けている。天宮が相愛大学の音楽療法士・石村真紀助教授の活動を追うことにより、番組は進行する。石村先生の紹介から始まり、「音」が「音楽」になる意味を身近な事例で説明、音楽療法の臨床の事例が提示されていく。音楽の力とは言語を越えたスピリチュアルな存在であり、より豊かなコミュニケーションを生むこともできるのである。

第二次世界大戦中、満州移住を促す全国的な政策が打ち出され、多くの日本人が海の向こうの楽園を信じて大陸に渡った。京都から送り出された「平安郷開拓団」もそんな一団だった。しかし、戦後の混乱で団の正式記録はほとんど存在せず、その実態は明らかでない。元平安郷開拓団員の掛川さんの語りと彼が収集した情報をもとに、闇に葬られようとしている平安郷開拓団の実像に迫る。◆満州に第二の京都を築こう、と満州に渡った団員達は、夢と現実の差に打ちひしがれる。さらに敗戦後はシベリアに連行され、死と隣り合わせの日々を送る。ようやく掛川さんは京の地に戻るが、悲劇に導いた組織的移住政策の記録は失われ、その体験を実証するものは残されていなかった。彼は後世に体験を伝えようと、記録の収集を始めた。