東京湾で唯一残された谷津干潟（千葉県習志野市）は、数千羽の水鳥が群れ遊ぶ鳥の楽園である。この干潟を舞台に、土地価格の暴騰、家庭の崩壊など、時代の激流に耐えて生きる少女と、彼女をやさしく守る祖父の愛情を描く。作：湯本香樹実、音楽：近藤讓。出演：増田未亜、芦田伸介ほか。

ポルトガル、オランダなど海外から長崎にもたらされた事物にスポットをあて、関連する音楽をおりまぜながら長崎弁で紹介する。

長野県北部山岳から流れ出す姫川河口の日本海沿岸地方は、世界有数の硬玉ヒスイの産地。勾玉や大珠に加工されたヒスイは、古代人には聖なる石だった。もの言わぬ石にスポットを当て日本人の精神風土の原点を考える。

結婚シーズンの５月にちなみ、街頭アンケート、電話メッセージ、ベテランの仲人さんの話などで現代のお見合い事情を特集する。

パーソナリテイは戸嶋平八。飾らないとつとつとした語りが聴取者の共感をよんだ。この回は「歩くこと」について考える。

越智正典さんが野球と出会ったのは昭和１１年の洲崎球場だった。長年、野球中継にたずさわった越智さんが自らの野球との出会い、思い出の選手、野球にまつわる数々のエピソードを語る。

「ごんぎつね」の作者、新美南吉は愛知県半田市出身の児童文学作家。薄幸であったが、安城高等女学校の教員時代は唯一穏やかだった。教え子の証言でその人生を描く。

詩集「日は降る雪をのぼってきた」は詩人・泉谷明が父親の入院生活の中で、親子の会話、魂のふれあいを綴った物語。泉谷自身が詩を朗読、病床にある父を思う子の心情をうたった詩と回想によって親子の情愛を描く。