ラジオ番組
津波と藍染 ~岡山 岩手の小さな絆~
番組ID
R20814
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2012年05月29日(火)22:00~22:39
時間(分)
40
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成
放送局
RSK山陽放送(RSK)
製作者
RSK山陽放送(RSK)
制作社
RSK山陽放送(RSK)
出演者
語り:遠藤寛子
スタッフ
概要
2012年3月、岡山市の小さなギャラリーで藍染作家、永守勝子さんの個展が開かれた。永守さんは岩手県山田町三陸海岸で活動していたが、東日本大震災の津波で工房も自宅も失った。展示された藍染は奇跡的に見つかった作品で、泥をかぶり、水洗いされたため、大半の作品は色あせていた。全てを失い、人生を賭けた藍染までも捨てようとしていた永守さんが再起を決意し、遠く離れた岡山で個展を開くきっかけになったのは、岡山県に住む旧友の存在だった。40年近く前に笠岡市に住んでいた永守さんは、短い期間ながら井上妙子さんと親交を結び、その後も年賀状をやり取りしていた。震災後、井上さんは手を尽くして永守さんを探し当てた。安否を気遣って岡山から度々かかってくる井上さんの電話は、絶望していた永守さんの心を次第に動かし、1年後、岡山での個展が実現した。その後、井上さんは山田町を訪ねるが、そこには復興に長い時間がかかる現実があった。隣町大槌町では岡山のNPO団体が継続支援しているが、壊された地域コミュニティーの修復に苦慮していた。再起した永守さんだが、様々な条件から、故郷での作家活動を諦めなければならない状況となってゆく。