日曜朝の生ワイド番組。今回は東日本大震災から１年を迎えるにあたり、名古屋市内で開催された書の展示会「子どもたちの心の音　被災地陸前高田・石巻より」を取り上げる。◆名古屋を中心に活動するタレントの矢野きよ実さんは、震災後間もなく被災地に足を運び、炊き出しなどの支援活動を続けてきた。書家というもうひとつの顔を持つ彼女は、被災地の子ども達に書を書いてもらうことによって、被災以降口に出せなかった“心の音”を聞く活動も続けてきた。その子ども達の作品を集めたのが、今回の展示会である。子ども達は、「父」「船」「一本松」など、大好きなことや、悲しいこと、自分の周りにあるものを書いた。矢野さんは、心の中にあるものを書くのが「書」だと語る。「希望」「なみだはえがおでかわく」などの書が見る人の心を打つ。遠く離れた名古屋から何ができるのだろうか。被災地のことを忘れない、という気持ちを第一歩に考えていく。（７８分の編集版を公開）

平日午前の生ワイド番組。（２００８年放送開始）ニュース、交通情報、気象情報のほか、８時台「モーニングコール」コーナーでは山陰出身のシンガーソングライター浜田真理子さんが電話出演。昭和の曲をカバーした新しいアルバム「あなたの心に」と、シャンソンに挑戦する来月のライブツアーについて聞く。９時台の「ケンさんの魚指南」では米子の鮮魚店のケンさんに、米子魚市場にこの時期入る魚の情報を伝えてもらう。続いて松江在住の噺家、春雨や落雷さんが電話出演。落語「松山鏡」の枕を語ってもらう。１０時台の最後は「石見銀山ホット情報」。石見銀山ガイドの会の伊藤さんに、温泉津で今日行われている、石見銀山の初代奉行大久保長安没後４００年のイベントの話題を聞く。

平日夕方の生ワイド番組。（２０１０年１０月放送開始）東日本大震災の翌日に発生した長野県北部地震から１年に当たるこの日は、最も大きな被害を受けた栄村からの生放送。パーソナリティの小林新と渡辺麻衣子が、村の現状、様々な支援、今後の復興の鍵となる村の魅力について、仮設住宅集会所の「こたつブース」から和やかに伝える。◆東日本大震災の陰に隠れ「忘れられた被災地」とも呼ばれるが、栄村でも多数の家が倒壊し、田にはひびが入り、道路は寸断された。住民は元に戻す復旧でなく、未来を見すえてより良く復興して欲しいと語る。戸隠在住のフランス人夫妻は、郷里フランスで支援演奏会を開き、仮設住宅全戸にストーブを贈った。ボランティアの受け入れをしてきた地元ＮＰＯのスタッフは、村外からの移住者。栄村の魅力、今後の復興の道筋について聞く。最後は水芭蕉を見ながらのトレッキングなど、春からの観光資源を紹介。村を訪れ、自分の目で見てもらうことも、復興の大きな支えになると呼びかける。番組を締め括るのは、水路を流れる雪解け水の音。栄村は人と自然を生かして、復興へと歩み始めている。（６０分の編集版を公開）

平日午後の生ワイド番組。原爆の日のこの日は、アメリカ人詩人のアーサー・ビナードさんとともに平和記念公園を散策しながら、鋭く、やわらかく、核の本質を伝える。◆ビナードさんは、被爆遺品を主人公にした絵本『さがしています』を出版。その中には、慰霊碑に名前が刻まれた少年、少女の遺品もあった。ビー玉やかばんなど、物言わぬ遺品の声をビナードさんが代弁する。ビナードさんは、最も心を打つ像は広島市立高等女学校原爆慰霊碑だという。三人並んだ少女の一人が箱を抱え、それは生徒たちと先生たちを殺したものを表している。その箱にはある事情で「原爆」ではなく、核分裂のエネルギーを示す「Ｅ＝ｍｃ２」と刻まれた。ビナードさんは、「Ｅ＝ｍｃ２」と置き換えられたことでこの像はネバダ、スリーマイル、チェルノブイリなどにも通ずる普遍性を持ったと指摘し、福島の慰霊碑でもあると語る。遺族の話や公園を訪れた人々の声も交えながら、放射能の惨禍と背中合わせにある現在を考える。（１０２分の編集版を公開）

仙台フィルハーモニー管弦楽団のオーボエ奏者、西沢澄博さんに、仙台フィルが行ってきた被災地に音楽を届ける取り組みについて聞く。仙台フィルは東日本大震災で演奏会場が被害を受けるなど、通常の演奏活動ができなくなった。西沢さんは当初、音楽は無力と思ったと言う。しかし、癒しを届けるコンサートができないかと模索し、３月２６日、仙台駅近くのお寺でコンサートを再開した。その後も、街角や避難所で復興支援コンサートを行っている。段ボールで仕切って生活されている避難所では、ここで演奏していいのか躊躇したが、喜んでもらえた。仙台フィルは、音楽による復興事業への協力を呼びかけた。全国のオーケストラからも、演奏の場を提供するなどの支援があった。西沢さんは、今は演奏できることが幸せだと感じる、と語る。そして、復興には長い時間がかかるが、物が直るだけでなく、心も満たされてこそ復興であり、自身は心の面で貢献したいと考えている。

平日午後の生ワイド番組。定期的にパーソナリティがスタジオを飛び出して、香川県内各地の話題を生放送で送る。（２００９年４月放送開始）◆今回は讃岐が生んだ天才、平賀源内の命日にちなんで、源内ゆかりの場所から中継しながら放送する。ラジオカーにはレポーターの山下アキと、作家の小中陽太郎さん。まずは３年前にリニューアルした、さぬき市の平賀源内記念館を、館長に案内してもらう。お年寄りの昔語りで昭和の時代を記録する「ちょっと日向の縁側で」は、女性版源内とも言える元屋さんの、粋で奇抜な人生を聞く。ラジオカーはさらに平賀源内旧邸で七代目当主の奥様に話を聞きくほか、源内の墓所がある自性院でみんなで墓参りをする。ほかに、お世話になっている方にうどんを送る「讃岐発！ラジオうどん便」、「昼下がりの音楽堂」、「気ままに三択クイズ」などのコーナーで構成する。

耳（みみ）をすませば、きこえてくるいろいろな音（おと）。おとおばけといっしょに、おもしろくて、ふしぎな、音のせかいをぼうけんします。◆バンドネオン（ばんどねおん）は、しかくいはこが、のびたりちぢんだりする、おもしろい楽器（がっき）です。北村聡（きたむらさとし）さんが、どうやってえんそうするか、おしえてくれます。

幅広い分野から講師を迎え、日本語をユニークな視点から捉える「私の日本語辞典」。５回シリーズで群馬県立ぐんま昆虫の森園長の矢島稔さんを迎える。第２回は「虫」と「昆虫」という言葉の来歴と違い、なぜ「蛇」が虫偏なのか、「蛹（さなぎ）」になる虫とならない虫などについて伺う。聞き手は秋山和平。