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ラジオ番組

私の故郷はどこですか 中国人記者が見た中国帰国者のいま

番組ID
R21975
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放送日時
2016年11月04日(金)23:04~23:49
時間(分)
46
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成
放送局
RKB毎日放送
製作者
RKB毎日放送
制作社
RKB毎日放送
出演者
ナレーション:坂田周大、朗読:田中みずき、報告:孫嘯林
スタッフ
構成:児玉克浩、プロデューサー:竹島史浩、制作統括:大村由紀子、編集:川路幹夫、効果:寺岡章人、取材:孫嘯林
概要
福岡県に住む高橋さんは現在88歳。「女でもお国のために働きたい」と1942年に14歳で満州に渡ったが、ソ連軍の侵攻で帰国できなくなった。高橋さんは中国人男性に助けられそのまま中国に留まった。その後、夫との死別、再婚を繰り返し、新聞も来ない農村で暮らしていたが、買い物を包んでいた新聞紙の見出しで日中国交正常化を知る。ようやく日本に帰国できたのは、終戦から36年後のことだった。子供4人とその家族を連れて帰ってきた高橋さんへの国からの支援は決して手厚いものではなく、生活苦の中、80歳まで働いた。一方、中国で生まれ育ち親について日本に来た二世たちも、言葉の壁や文化の違いに直面し、苦労していた。◆戦後70年余り、日中関係が悪化する中、日本と中国の間で揺れ動いてきた帰国者とその家族たちの思いを、日本の放送局で働く中国人記者の視点で解き明かしていく。◆平成28年度文化庁芸術祭参加作品、RKBラジオドキュメンタリー
受賞歴
ギャラクシー賞(第54回上期入賞)

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