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ラジオ番組

荻上チキ・Session-22

番組ID
R22688
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放送日時
2019年09月02日(月)22:00~23:55
時間(分)
109
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成ondemand_video報道・時事
放送局
TBSラジオ
製作者
TBSラジオ
制作社
TBSラジオ、TBSグロウディア
出演者
スタッフ
制作:野口太陽、制作:吉原拓人
概要
平日の夜、注目されている話題を深く掘り下げて解説する、発信型ニュース番組。(2013年4月~2020年9月放送)◆今日の注目ニュースを取り上げる「デイリーニュースセッション」の項目は、『香港で授業ボイコットやゼネストを呼びかけ』、『韓国の法務大臣候補、娘の不正入学疑惑の関与を否定』、『鹿児島の女児死亡、体のあざ、出水市は県警などに伝えず』、そして崎山敏也記者が取材・解説する『トランスジェンダーの外国人に在留特別許可』の4つ。◆「メインセッション」は、荻上チキの香港取材報告第一夜。「逃亡犯条例案」に反発する市民と政府の対立が激化する状況を、荻上チキが現地取材した。デモの中心人物であるアグネス・チョウさんにインタビュー。香港の市民にはどのようにこのニュースが伝わっているのかを「現地の主要新聞読み比べ」で分析する。◆「N検セッション」のテーマは『ドラッグストア業界の再編』。解説は中村尚登デスク。
受賞歴
ギャラクシー賞(第57回奨励賞)

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誰でも最高のストーリーを信じてる!

小笠原順子さんは2000年シドニー五輪の女子平泳ぎ元日本代表。小学校高学年から国際大会に参加し、19歳でメダル候補に挙げられたシドニーだったが、レース直前に激しい腰痛に襲われ棄権。間もなく水泳の世界を離れ大学を卒業し、企業に就職した。2016年、東京出身の小笠原さんが出張先の大分県竹田市を訪れた際、清流の美しさに子どものころ本当に水が好きだったことを思い出した。3年間の竹田の地域おこし協力隊に参加することを決め、そこで田舎町とへりくだる竹田の人々に郷土の誇りに気づいてもらおうと、地域の人たちが出演する映画を作ることにした。民家に眠る8mmフィルムを集めて地域の人たちとアフレコに挑戦。懐かしい思い出、地元のアイデンティティー、音は記憶をよみがえらせる。竹田の素晴らしさを再発見した地元の人たちから感謝の言葉をかけられた小笠原さん。次の目標は、子どもたちがありのままの姿でいられるように、馬を用いたセラピーの牧場づくりだ。小笠原さんは、成功しても失敗しても、目の前の現実は必ず自分の力になるということを信じていると語る。


cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成radioラジオ番組
RKBラジオ報道ドキュメンタリー 自立と共生 ~それでも私は働きたい~

障害者の就職・就労について考えるドキュメンタリー。◆福岡市内の短大に通う日高美咲さんは、脊髄性筋萎縮症という全身の筋力が低下していく難病だ。手や顔以外は、ほとんど動かすことができない。日高さんが就職活動に奔走していたころ、中央省庁の8割の機関で、障害者の雇用率を水増ししていたことが明らかになった。障害者雇用促進法では、自治体や企業に一定の雇用率を定めている。この旗振り役とも言うべき国のあまりにもずさんな実態は、障害者やその家族に衝撃を与えた。日本で初めて盲ろう者の大学教授となった東京大学の福島智さんは「障害者を雇用する意義を、効率性だけで考えるべきではない」と話す。一方、共に働くことで障害者雇用のあり方を見つめなおした会社がある。大手物流企業の山九は、障害者の雇用率が法定を上回る2.3%。山九の人事担当者は「仕事を中心にするのか、人を中心にするのかを考えたときに、最終的に行き当たったのが人」と話す。就職を目指す若者たちの前に立ちはだかるハードルは高く、実際に働く人にとっても先への不安は小さくない。自分で立ち上がり、共に生きる。単なる理想ではない。それを信じて必死にもがいている人がいるのだ。


cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成radioラジオ番組
SCRATCH 差別と平成

障害児を持つ放送記者が、障害者施設の入所者と職員45人を殺傷した元職員の男と拘置所で面会を重ね、真の動機を探っていく。平成の終わりに当たり、相模原事件を通して現代の日本社会の姿を見つめた。◆2016年7月26日、神奈川県相模原市の障害者施設・津久井やまゆり園に押し入り、入所者19人を殺害し、入所者・職員合わせて26人に重軽傷を負わせた元職員の男は、「障害者は生きている価値がない」と言った。RKB毎日放送(本社・福岡市)の神戸金史記者は、障害を持つ子の父だ。事件発生の直後、個人的にフェイスブックに書いた詩『障害を持つ息子へ』は、犯人へのカウンターの言葉(反論)と受け取られ、SNSを通じて拡散した。「LGBTには生産性がない」と現職国会議員が公然と書いた雑誌の記事。街中で見かけるようになったヘイト(民族差別)デモ。こうした、「自分と他者の間に線を引き、向こう側の人々の尊厳や存在を認めない言動」を、この番組ではスクラッチ行為と名付けた。様々なスクラッチ行為と相模原事件は、底流でつながっている。◆令和元年度文化庁芸術祭参加作品(初回放送2019年3月5日)、RKB毎日放送・TBSラジオ共同制作 報道ドキュメンタリー(2020年3月、殺人等の罪で逮捕・起訴された元職員の男に、刑事裁判で死刑判決が言い渡された)


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