テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

radio
ラジオ番組

帰りたい、返ってきて ~ふるさとは、もう一つの泊村~/STVラジオ特別番組

番組ID
R23167
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2021年05月30日(日)20:30~21:00
時間(分)
29
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成
放送局
STVラジオ
製作者
STVラジオ
制作社
STVラジオ
出演者
スタッフ
録音:河野武史、効果:河野武史、企画:大針三治、構成:大針三治
概要
国後島に生まれ育った女性の証言を中心に、終戦後も「戦争」に翻弄されたある家族の現実を伝えるドキュメンタリー。当時の様子をドラマ仕立てにして構成されている。◆根室市に住む矢萩トクさん(82歳)が生まれ育ったのは、北海道国後郡泊村。現在はほとんど知られていないが、国後島の泊村は北方領土4島の中心的な街で、終戦まで日本人が生活を営み、活気にあふれていた。その泊村に、トクさんは9歳まで暮らした。太平洋戦争終結の直後、その生活は一変する。戦勝国アメリカではなく、ソビエト連邦(当時)の兵隊が島に上陸したのだ。実効支配を続けるソ連兵による略奪、誘拐など様々な危機と隣り合わせの日々が始まる。やがてトクさんの家族は島を離れ、根室に引き揚げた。引き揚げる途中サハリンで妹を亡くすなど、トクさん家族の苦労は泊村を離れてもしばらく続いた。◆現在、故郷の国後島が見える根室市で暮らすトクさんは、今でも時折、当時の夢を見るという。解決の兆しが見えない領土問題の現状と自身の年齢を考えた時に、トクさんの中に「帰省」をあきらめる気持ちも生まれ始めた。2020年(令和2)3月現在、北方領土を拠点に生活していた元居住者は、あわせて6,097人。平均年齢は84.4歳である。
放送ライブラリー以外で視聴可能な施設

同じ年代の公開番組

民謡レジェンド ~洋子が語る伝承とかすみが受けつぐ想い~

正調民謡の店「甚太古(じんたこ)」が店を閉じて1年あまり。ひとりの若手民謡歌手が元店主のもとを訪ねた。元店主から、津軽民謡の先達の話を聞くことが目的だった。元店主の人生を通して民謡発展の足跡をたどる。◆2019年の暮れ、津軽民謡と郷土料理を楽しめる店「甚太古」がのれんをおろした。全国の民謡ファンに愛された68年間だった。それから1年以上たったある日、津軽民謡歌手のかすみさんが「甚太古」を訪れた。店を切り盛りしていた西川洋子さんは初代高橋竹山の弟子。竹山がどのようにして津軽三味線の奏法を編み出し人々を魅了していったのか、かすみさんが洋子さんから直接、話を聞く。栃木県出身のかすみさんは小学生の頃に津軽民謡に魅せられ15歳の時に津軽に移住。史上最年少の19歳で「青森県民謡王座」を獲得しラジオ・テレビで活躍するも、今は津軽民謡の難しさに悩んでいた。洋子さんはかすみさんを快く迎え、三味線の弾き方や民謡の歌い方、そして民謡に対する思いを伝えていく。


cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成school教育・教養music_note音楽radioラジオ番組
南海放送ラジオ特別番組 瀬戸内海はゴミ箱じゃない ~拾いつづける男~

「穏やかで美しく豊かな海」と評される瀬戸内海。しかし、私たちには見えていなかった瀬戸内海の裏側があった。安価で便利で丈夫、20世紀の夢の発明品ともてはやされたプラスチック製品。一度作られると400年以上分解しないプラスチックは今なお増え続け、深刻な環境問題となっている。愛媛県八幡浜市で生まれ育った岩田功次さん(60歳)は2016年から本格的に漂着ゴミを拾いはじめ、瀬戸内海全域の調査で漂着ゴミの実態を浮き彫りにした。海側からしか見えない入江にプラスチックゴミが溜まり続けることに注目し、これまで500カ所以上のゴミスポットを発見した。しかし、このゴミスポットは陸からアクセスできず、船でしかたどり着けない。何十年もかけて層になったゴミの山はマムシやムカデの生息地でもあり、ゴミ拾いは命がけである。また、海洋ゴミの受け入れや処分方法は各市町村に任されていて対応はまちまち。苦労して拾っても受け入れてもらえない場合もある。プラスチックによる海洋汚染の深刻な現実と、これからの課題を浮き彫りにする。


cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成radioラジオ番組