東日本大震災から１０年を迎えたこの日、栃木放送では午前の「ビタミンとちぎ」と午後の「Ａｃｃｅｎｔ（アクセント）」のふたつのワイド番組が力を合わせ、のべ９時間４５分にわたって特集番組を放送した。福島県相馬市在住のラジオパーソナリティー川又啓蔵さんが福島県と栃木県を移動しながら随所に伝える中継リポートを柱に、聴取者から寄せられたさまざまな声を紹介する。◆午後の「Ａｃｃｅｎｔ」では、栃木市のレストラン、益子町の窯元などから川又リポーターが伝えるほか、午後２時４６分に黙とうを捧げる。１０年前に川又リポーターが取材した被災者にも出演してもらい、この１０年を振り返ってもらう。

中国・四国の８局が持ち回りでそれぞれのエリアの様々な情報を発信する「中四国ライブネット」。今回は西日本放送の制作。◆毎週木曜日２３時から放送している音楽番組「Ｊｉｍｍｉｅ　Ｓｏｕｌ　Ｒａｄｉｏ」の特別版。ソウルミュージックに焦点を当て、これまでソウルに触れたことの無かった森下アナウンサーからの「ソウルって何ですか？」という素朴な質問から、Ｊｉｍｍｉｅ　Ｓｏｕｌが自分史を織り交ぜながらソウルミュージックを紐解いていく。番組後半では、ゲストにボビーヒーガッキを迎え、７インチレコードを使った生ＤＪプレイを解説しながら披露する。

東日本大震災から１０年、改めて防災の意義を問い、災害に強い街づくりに取り組んでいこうと「京都放送」と「ＦＭ京都」が共同で送る生放送。歴史都市である京都市街の防災に焦点を当て、リスナーと共に災害に強い街について考えを深める。◆東日本大震災後、被災地で復興ボランティアにあたっている寺の住職に電話インタビューするほか、防災や被災地救援ボランティアに積極的に取り組む企業、京都の小学生と東北の被災地の小学生をつなぐ醍醐寺の桜などを紹介。震災を風化させず、京都が強い街になるために、過去の震災からの教訓とこれからの防災を考える。ゲストコメンテーターは都市防災・文化遺産防災が専門の立命館大学・金准教授。

２０１１年３月１６日、福島在住の詩人・和合亮一さんが地震の被災体験をツイッターに投稿し、多くの人々の心を打った。あれから１０年、当時インタビューした人たちに和合さんが再び会いに行く。彼らはこの１０年をどう過ごしてきたのか、そして何を語るのか。和合さんは、彼らの言葉を聞き、福島で新たに詩を刻む。

オミクロン株による第六波の感染拡大が心配されるなど、新型コロナの終わりが見えない闘いが続く中、同じ感染症でかつて差別・偏見に苦しんだ元ハンセン病患者たちが警鐘を鳴らす。東京・多摩全生園と岡山・長島愛生園にスポットを当て、コロナ禍でも療養所を開放し、悲惨な歴史を訴え続ける８７歳の男性と、差別・偏見にさらされた半生を詩や日記にしたため続けてきた８７歳の女性の心中に迫る。

天保１２年（１８４１）１月２９日の足摺岬沖で、万次郎は乗っていた漁船が嵐に巻き込まれて漂流し、波乱に満ちた生涯を歩んだ。いかなる苦難や逆境におかれても決して諦めずに立ち向かい、鎖国下の日本へ命がけの帰国を果たす。漂流から１８０年、帰国から１７０年という節目に、万次郎が歩んできた勇気・信念・友情の“航路”を辿り、不屈の精神（ＮＥＶＥＲ　ＧＩＶＥ　ＵＰ）を見つめる。万次郎が漂流した当時の状況や、アメリカ本土へ向かい過ごした生活などを識者と共に検証し、地元高知のみならず人々にどのような生き様を示し続けてきたのか考える。

毎年８月９日の祈りの日は、長崎市の爆心地公園の周辺を中心に平和式典の模様、被爆体験者、この日この地に訪れる方へのインタビューを中心に放送しているが、被爆７６年となった今年は、佐賀県伊万里市からの中継をメインに放送する。佐賀県伊万里市にある伊万里実業高校商業キャンパス（旧・伊万里商業）には、学徒動員先の長崎で被爆した生徒１３名の名前が刻まれた慰霊碑がある。毎年８月９日には、長崎原爆で犠牲になった１３名を追悼し、学校主催で「長崎原爆慰霊祭」が執り行われている。「長崎原爆慰霊祭」について戦争当時を知る人にも話を聞きながら、７６年前に思いを馳せ、戦争と平和について考える。また、ＮＢＣのスタジオ、長崎市の爆心地公園周辺、長崎市主催の平和記念式典の生中継など各地を結ぶ。

福岡県出身の作家・三崎亜記氏によるＳＦ小説「博多さっぱそうらん記」を朗読劇にした連続ラジオ小説（２０２１年３月～９月放送）。総集編（２０２１年９月８日～９月２４日放送）全１３回を公開。１８９０年に起きた福岡と博多の市制施行時の名前をめぐる騒動と、２０１６年の博多駅前陥没事故という史実を題材にしている。博多を名付ける勢力が勝っていた世界＝「羽片世界」がもし福岡市にあり、その勢力が現実の福岡をも転覆しようとしているために陥没事故が起こったとしたら…生粋の博多っ子である福町かなめ（加隈亜衣）は、８年振りに再会した綱木博（佐藤巧）と混乱を解決していく。