箱メガネで海底を覗き、４～５メートルの竿を使ってサザエやアワビなどを捕る「かなぎ漁」は隠岐島や島根半島で古くから伝わる伝統漁法。島根県鹿島町御津漁港で４２年にわたってかなぎ漁をしている木下さんは、きょうも沖合の岩場へ向かう。漁をするポイントは季節や獲物によって異なるが、そこは長年の経験で漁場を決める。潮の流れや波で箱メガネが流されないように口でくわえ、櫓で船をあやつりながら獲物を探していく。箱メガネを作る職人もかなぎ漁をする漁師と同様減り続け、御津にも１人もいなくなった。御津漁協では、魚介類の漁期を定めたり、海底にブロックを沈め魚介類が住みやすい環境づくりを進めている。

毎週、勝手にひとつの街を選んで徹底取材。ドラマチックかつロマンチックにアドバタイズ（宣伝）するＣＭを作り、その街の魅力を広告しようという、自称「地域密着系都市型エンターテインメント」。（１９９５年４月１５日開始）◆昔の伝統を受け継ぐ老舗や、最新ファッションの有名ショップなどが混在するおしゃれな街「銀座」にスポットをあてる。

嵐山の南、お酒の神様として親しまれている松尾大社の祭神は、山の神である大山咋神（男神）と海の神である市杵島姫神（女神）。宝物館に安置されている神像は渡来人的な容貌で、平安初期に渡来人をモデルに制作されたと考えられる。秦氏の葛野川の灌漑工事によってできた農地から良い米がとれ、秦氏の技術によって酒が造られるようになったことから、松尾大社はお酒の神様となったものだろう。

京都、東山の智積院に２５面の金碧の障壁画が残されている。桃山時代の絵師、長谷川等伯とその弟子達が描いた四季の花木図である。これらの絵は豊臣秀吉が、僅か３歳でこの世を去った愛児・鶴松の為に建てた祥雲寺の各部屋の襖を飾ったものであるが、祥雲寺が江戸初期に焼失したため、長く謎とされてきた。ところが、平成４年（１９９２）に桃山時代の地層から巨大な寺院の遺構が発見され、漸くその全容を想定する事ができるようになった。最新のＣＧを駆使して、豪壮かつ華麗な桃山の美を堪能する。◆智積院障壁画【国宝】（楓図（長谷川等伯）、桜図（長谷川久蔵）、松に立葵図（長谷川等岳）、松に梅図（長谷川等舟））

超古代、邪悪なグロンギ族の侵略を防ぐために正義の変身ベルトが開発された。そして西暦２０００年、冒険家で心優しい青年・五代雄介（オダギリジョー）がこのベルトを受け継いで戦士クウガとして復活、グロンギ族と闘う。１１年ぶりに復活した仮面ライダー新シリーズ第１作。原作：石ノ森章太郎。（２０００年１月３０日～２００１年１月２１日放送、全４９回）◆グロンギ最強のン・ダグバ・ゼバと、凄まじき戦士に変身した雄介。二人が長野山中の雪原を血で染めた死闘は遂に決着し、人々は恐怖から開放された。それから３ヵ月、雄介を支えた人々が雄介への思いを語る。

民謡の宝庫・東北地方を中心に、各地の民謡を紹介する本格的民謡番組。（１９７３年２月３日放送開始）◆第一回日本民謡大賞グランプリの栄光から民謡一筋に歩んできた秋田民謡界のトップスター小野花子。これまでの足跡と現在の活動、民謡に対する熱い思いなどを取材。ひとりの母、そして歌手と２つの横顔を持つ彼女の民謡人生を唄とインタビューとドキュメントで構成する。曲目は「秋田船方節」「七日町小唄」「津軽じょんから節」「本荘追分」「宮津節」「ひでこ節」

平泉には、清衡・基衡・秀衡の奥州藤原氏三代によって大規模な仏教都市が作られていた。清衡は戦乱のない世を願って中尊寺を再興し、基衡は毛越寺に大伽藍の造立を目指した。１１８９年（文治５）８月、頼朝は厳美渓を越えて平泉へ進軍するが、泰衡は柳之御所に火を放って逃走し、奥州藤原氏は滅亡する。一方、義経もすでに同年４月、頼朝の圧力に屈した泰衡に不意を討たれ、北上川を見下ろす義経堂で自刃していた。ここは義経最後の地であり、義経北行伝説の始まりの地でもある。

「楽園」のヒットで日本の音楽界に旋風を巻き起こしたボーカリスト・平井堅が、自らの音楽性の原点にあるという童謡「大きな古時計」のルーツを辿ってアメリカ・ニューヨークからコネティカットへと旅をする。◆アメリカで南北戦争のころに生まれたとされ、作詞・作曲はヘンリー・クレイ・ワーク。平井は「この曲は英語で歌い継がれるべき曲だと思います」と語り、現地で渡された原語の楽譜で練習して、地元で行われたコンサートで見事に歌い上げた。◆番組は大きな反響を呼んで「大きな古時計」は「みんなのうた」に３度目の登場を果たし、発売されたシングルＣＤもヒットした。