犯罪で肉親を失った遺族が直面する様々な問題を見つめ、犯罪被害者への支援のあり方を考えるドキュメンタリー。◆２歳の時に、母が自宅で殺されるのを目撃した４歳の男の子。事件から１年後、「ママは知らないおばちゃんに刺されて死んじゃった」と口にするようになり、名古屋大学で心のケアが始まった。お父さんは、見つからない犯人に憎しみをぶつけることもできないまま、幼い息子を心配する。娘を同級生に殺された両親、両親殺害の容疑をかけられた男性。ある日突然被害者になった家族は周囲の理解を得られず苦しんでいる。

ミニバイクで抜け道を案内する孤独な女性とチンピラの男性をめぐる人間模様をポップに描くドラマ。（２００２年２月２日開始、全４回）◆クミコは仕事がうまくいかず落ち込んでいた。３００万円を気にするアキラに「同情しないで」と強がるが、印刷所は入管の手入れに遭い、帰る所もなかった。ある日、クミコはやくざを辞めて花屋になったと言うアキラを案内する。アキラは「行き詰まったって前に進めばそこが道になるんだ」とクミコを励まし、「５時にバイク屋で」と約束して届け先の料亭へ落ち着かない様子で入って行く。彼はある任務を負っていた。

熊本県内９４市町村の美しい風景や次の時代に残すべき文化財を、それにまつわるさまざまな情報とともに紹介する。◆今回は、かつて天草上島の中心地として栄え、史跡名所の残る栖本町を訪ねる。

神奈川県内３７市町村から生中継というスタイルで町のお祭やイベントに参加し、その町を丸ごと紹介する。◆第１回目は津久井町の津久井湖、城山公園花の苑地からの生中継。事前取材をした「ぜんじろうのこのまち探検」では中野商店街を訪ね、地元の食材を使って新メニューを考える「この町のごちそう」では地元で取れた山菜を使った山菜会席を紹介する。ほかに、神奈川出身の新人アーティスト・アルケミストによる「この町の唄」の即興演奏などを送る。

二人の認知症のおばあさんを自宅で明るく介護する家族を描くドキュメンタリー。◆才朗さん・明子さんの夫妻、３人の子供と、夫妻それぞれの実母の７人家族。子供達は二人の認知症のおばあさんを「みっちゃん」と「ふみちゃん」と呼んでいる。オムツ交換、入れ歯洗い、入浴の介助などは家族全員で行うが、介護というよりも日常生活のお手伝いという気持ちだ。明子さんはユーモアを欠かさず、懐かしい故郷を貼り絵にさせたり、オムツをしていてもトイレに連れて行くなど、リハビリを工夫している。家族みんなの誠意があるから頑張れるのだ。

民謡の宝庫・東北地方を中心に、各地の民謡を紹介する本格的民謡番組。（１９７３年２月３日放送開始）◆全国の民謡のふるさとを訪ねる日本の唄シリーズ九州編。第二回目は熊本県牛深市。全国のハイヤ民謡の草分けでもある牛深ハイヤ節のルーツや今日の伝承を紹介する。曲目は牛深民踊保存会光彩会「牛深ハイヤ節」、加瀬浦老人クラブえびす会「牛深ハイヤ節」、牛深高校郷土芸能部「牛深ハイヤ節」

ろうあバレーの全日本メンバーを目指す父を中心に、聴覚障害を持つ４人家族の２年を追うドキュメンタリー。◆富山県福光町出身の高瀬さん一家は、家族４人全員が耳の聞こえない「デフファミリー」。父親の学さんは全国トップレベルのろうあバレー選手だ。障害があるから無理だろう、という偏見をはねのけたくて、バレーに打ち込んできた。全日本メンバーになって世界大会に出場するのが夢だ。この年の春、一家は日本一のチームがある大阪に移住した。健常者と同じ普通学級で学ぼうと頑張ってきた長女は、初めての地で新たな試練に直面する。

貧しい足軽ゆえ、文武に秀でていながら家族を養うために脱藩し、新選組に入った無名隊士の生涯を描く時代劇。◆新選組では鉄の結束が崩れつつあった。局長の近藤は古参の隊士よりも論客の伊東甲子太郎らを重んじ、谷周平を養子とした。谷は高い身分の出身で、近藤は人斬り集団と蔑まれる新選組の地位を高めようとしたのだった。しかし隊士らは反発し、ついに沖田、斎藤らが谷を暗殺してしまう。一方、南部雫石では、伯父の元に身を寄せるしづが、夫の身を案じていた。