小学校教師と禅宗の修行僧の運命的な恋を描いた連続ドラマのパート３。果たして二人は結ばれるのか。（２００３年９月２９日～１１月２１日放送、全４０回）◆第１話。運命的な出会いをした教師・木里子（小田茜）と雲水の陽春（猪野学）。白血病に冒された木里子に、陽春が骨髄を提供したことから二人の愛は一層深まっていた。再移植を受けた木里子の経過は良好で、父の周作（篠田三郎）は担当医から再再発の可能性は低いと聞いてほっとしていた。その頃、木里子はかねてからの約束通り、陽春とイルカを見に行き、初めて食事を共にする。

父を失って傷ついていた中学生が、ある日東京から長野の田舎に山村留学することになり、同級生が３人しかいない学校で奮闘する姿を描く。原作：笹生陽子、脚本：中園健司。◆東京の私立中学生・優（落合モトキ）は、国語、数学、英語のテストで満点を取るエリート中学生だった。しかし、１年前に事故死した父・博史（光石研）の死を受け止めることができず、父とのメール交換を自作自演し、父が生きているように振舞っていた。そんな優を心配した母・涼子（天海祐希）は、博史の故郷・長野の山村に移り住むことを決意する。新しい生活になじめず嫌っていた優だが、やがて豊かな自然の山村で心癒され、祖父・高志（田村高廣）や同級生たちと触れ合ううちに父の死を受け入れ、自分を取り戻していく。

夏休みのホームステイを通して都会っ子の成長と受入家庭との交流を描く。◆山浦さん夫妻は、過疎化が深刻な町で夫婦二人暮し。夏休みの６日間、横浜の小学生４人を預かることになり、自然の中でたくましくと意気込む。しかし、到着した日も夜１１時まで塾の宿題、もぎたてのキュウリやナスは口に合わず、海水浴も「痛い！」と飛び上がるアトピー体質。そんな子ども達に山浦さんは悩むが、日ごろ遊んでいないからだと気付く。３日も経つと座敷は運動場になり、歓声が上がるようになった。子ども達が横浜に帰った後、母親から山浦さんに手紙が届く。

北海道の豊かな自然、生きてきた人々の歴史や文化、生活、産業など、次の世代へ引き継ぎたい有形・無形の財産の中から、道民全体の宝物として選ばれた「北海道遺産」を、ハイビジョンで撮影された美しい映像と共に紹介する。◆竹の回転ブラシを前後に付け、雪を蹴散らしながら走るササラ電車が登場したのは大正１４年。札幌の冬の風物詩ササラ電車は、ササラの素材やサイズ、取り付け方まで当時と何一つ変わっていない。ササラを手作業で作り、取り付けるのは運転士たち。路面電車を愛する彼らの思いが凍てついた冬の風景にぬくもりを感じさせる。

福島県内の数ある祭りの中から「うつくしま祭り５０選」に選ばれた祭りを紹介するシリーズ。（２００３年５月１２日～２００４年２月２日放送、全３０回）◆長沼町・桙衝神社。伎楽を思い起こさせる古風な獅子が、ひときわ華やかに飾りつけられた山車で奏される囃子につれて参道を進む。やがて山車に飾られていた花は魔除けとして社殿の屋根から撒かれる。

自らを「役立たず」と思い、特別養護老人ホームを“脱走”した男女が、旅先で生きる勇気や愛を見出すまでを描く。◆妻に先立たれ、自らも脳梗塞で倒れて右手が不自由になった山越義祐（三國連太郎）は、息子に引き取られた。しかし息子の会社も不況で火の車、息子夫婦の仲もギクシャクしている。いたたまれない義祐は、右手のリハビリにかこつけて特養へ通い始める。そこで知り合った吉沢文子（渡辺美佐子）に、かつての恋人に会いに行くのを助けてほしいと頼まれた。文子は初期のアルツハイマーで、記憶が無くなる前に再会したいというのだ。義祐の孫・歩（田中碧海）も加わり、３人はヒッチハイクで岐阜の郡上八幡を目指す。

黒部幸英が神奈川県内各地を訪ね、名所や名物、美味しいものや名産品を紹介する。のちに「もっとぶらり！風気分」とタイトルを変更し、２００８年３月まで続いた長寿番組。◆生田緑地は日本民家園や岡本太郎美術館など、自然と触れ合うと共に芸術や文化財にも親しむことができる、心癒されるやすらぎの森。そんな生田緑地でどんな体験が出来るやら。

１９４５年８月の原爆投下時、広島の街を走る路面電車に乗務していたのは１４歳から１７歳の女学生だった。家政女学校に通いながら電車の運転を手伝い、給料をもらっていた彼女たち。生徒の７割が運転士や車掌として乗務したが、原爆で３０人が死亡した。少女たちのその後を追い、５８年間埋もれてきた秘話に光りを当てた。