弁護を断られ、兄を見殺しにされたと恨む女が、弁護士に容赦ない復讐を開始するサスペンスドラマ。原作：松本清張。◆殺人事件の容疑者、柳田が獄死した。１年前に柳田の妹・桐子（星野真里）からの弁護依頼を、金と時間を理由に断っていた弁護士・大塚（古谷一行）は、柳田の地元である青森を訪れて再調査し、冤罪の可能性を知る。一方、東京でホステスとして働いていた桐子は、記者・阿部からその事実を告げられ、兄の復讐を誓う。そんな中、大塚の愛人・径子が殺人容疑で逮捕された。桐子は偶然事件現場に遭遇しており、証言を求められる。

「ロッカーのハナコさん」の第２シリーズ。１１年前に不慮の事故で死んでしまったスーパーＯＬハナコさんが、会社のロッカーに幽霊として住み着き、新人女性社員をビシビシ鍛えていく痛快ＯＬコメディ。原作：石井まゆみ。（２００３年１０月６日～１１月６日放送、全２０回）◆最終週「ハナコさん永遠に！　」（最終回）。つばさ商事は中務（草刈正雄）が役員を務めるアメリカの企業グループとの合併を迫られていた。大規模なリストラが伴うこの合併に反対すべく、大株主である先代社長夫人・小春（香川京子）を説得しようとするが、ハナコさん（ともさかりえ）は原稿を用意しておらず、瑠布子（吹石一恵）に自分の言葉で説得するように告げる。瑠布子は戸惑いながらも会社への想いを話し始める。果たして想いは届くのか。

大正時代、両親と弟に遺書を残して、ある日突然鉄道自殺を遂げた文学少女・清水澄子。彼女がわずか１５歳８カ月の若さで死を選んだのはなぜか。女流俳人・黛まどかが澄子ゆかりの地を訪ねながら、大正デモクラシーという時代に、懸命に自分の生をまっとうしようとした１５歳の少女の後ろ姿を追う。

作家の書下ろしによる一話完結の物語を、俳優の朗読とイメージ映像で綴る。ひとつの出会いが翌週に新たな出会いを生むスタイルで、一ヶ月にわたって展開していく。◆この回は高山なおみ作・小日向文世朗読の第１回「海辺の食堂」。

奈良県民の身近な足として毎日利用されている鉄道の駅々を順番に訪ねていく番組。そこに住む人々とふれあい、地域の歴史や文化に接して、その街の姿や人々の生活をほのぼのと伝える。旅人はケツカッチンの高山トモヒロ。◆記念すべき第一回は、近鉄生駒線の生駒駅を出発、菜畑・一分駅の界隈をめぐる。菜畑駅では駅前広場を緑化中のボランティアの奥さんたちに出会って井戸端会議。続いて火祭りで有名な往馬大社へ。番組の成功を祈る。一分駅では改札前にあるタコ焼き屋のご主人の話から、生駒高校が昔は映画の撮影所だったと知り、それについて詳しい人を訪ねる。生駒高校では、元・高校球児の血が騒ぎ、野球部の練習に参加。最後は生徒に人気のパン屋へ向かい、そこで驚くべきモノと出会う。

“明日使えるムダ知識をあなたに”。トリビア＝ｔｒｉｖｉａとは「雑学・瑣末事」のこと。人生には全く必要のない無駄な知識だが、思わず人に教えたくなるような雑学を視聴者が投稿、それをＶＴＲで紹介して５人のパネラーが品評する。（２００２年１０月７日（深夜）～２００６年９月２７日放送）◆深夜枠からゴールデンタイムに進出しての第１回。トリビア品評会会長はタモリ、トリビアプレゼンターは高橋克実と八嶋智人。

ビートたけし（北野武）が自らの父母を描いた自伝的小説「菊次郎とさき」を連続ドラマ化。小心者だが酔うとすぐ暴力をふるうペンキ職人の父・菊次郎と、人一倍教育熱心な母・さき、そして４人の子どもと菊次郎の母を含めた一家７人のハチャメチャな日常、そして強い家族の絆をユーモラスに描く。（２００３年７月３日～９月１１日放送、全１０回）◆最終回。長男の重一が結婚し、妻の久美子と新婚旅行に出かけた。菊次郎（陣内孝則）と子どもたちの頭の中を占めているのは、もっぱらお土産のことだった。二人が帰ってきた翌日、お土産を持って小学校の先生・藤崎のアパートを訪ねたさき（室井滋）は、机の上に武のテストの答案を見つける。ふと見れば、まったく同じ内容の答案用紙がもう一枚。さきは武のカンニングを疑って激怒する。

福井市でパン屋を営みながら、人形劇や子供向け落語に精を出し「子どもを育てることは親をも育てる」と語る父の仕事や生き方を間近に見て、体感しながら成長する子どもたちの姿を描く。◆「自分の手で何かを生み出す仕事をしたい」と、大学卒業後にパン屋を開業した児玉さん。素材にこだわったパンは子どもたちにも大人気だ。子どもの喜ぶ姿を見るのが何より嬉しいという児玉さん。休日には読み聞かせや朗読にも出かけていく。生きることを楽しむ父の背を見て育った二人の息子たちは、パン作りにも挑戦する。