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テレビ番組

生きている腕 ―中国地方編― 熊野筆 ―広島県熊野町―

番組ID
014856
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放送日時
1983年01月09日(日)
時間(分)
12
ジャンル
school教育・教養
放送局
中国放送(RCC)
製作者
中国放送(RCC)
制作社
中国放送(RCC)
出演者
語り:沼田曜一
スタッフ
演出:西原恒夫、音楽:田村洋
概要
中国地方5県に伝承されてきた伝統工芸の担い手たちの技能と生き方を風土との関わり中で描くシリーズ。中国放送、山陰放送、山陽放送、テレビ山口の4社共同制作。放送番組センター協賛番組。◆熊野筆は1846(弘化3)年に井上治平が広島城下から、また音丸常太が同じころ摂津の国有馬から、製筆法を持ち帰って伝えたのが始まりとされる。一般に民芸品は地元特産の資材を使うが、熊野筆は穂首の毛も軸も、中国を中心に全て他所から調達する。地元で支えるのは、代々受け継がれた製造技術だけである。「筆司」が指先の鋭い感覚を駆使する熟練の技術は、分業や機械化に馴染まず、ただひたすら手先の修練によって継承されてきた。1976(昭和51)年、熊野筆は通産大臣から伝統工芸の指定を受け、上馬場正生さんら18人の筆司が伝統工芸士の称号を与えられた。『筆の都よ熊野の町は、姉も妹も筆つくる』と歌われる熊野町では、分業の裾野が広く、住職、医者、校長先生以外は皆筆作りにかかわったと言われる。国産毛筆の8割を占める熊野筆の歴史と実績は、こうした人たちの緻密な熟練の成果である。

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