野生動物の生態や人間との関わりを描いた椋鳩十の動物文学を、詩情あふれる絵にあわせて読み聞かせる番組。◆今回は、キツネの親子と馬方の知恵比べの物語の第３回。（全１４回）

１９９０年、一頭のサラブレッドが日本へやってきた。後に「日本の競馬界を変えた種牡馬」と評されるサンデーサイレンス。“最後の大仕事”としてこの馬を連れて来たホースマン・吉田善哉の人生を再現ドラマで、またサンデーサイレンスの子どもたちの活躍をドキュメンタリーで綴る。番組ナビゲーターは緒形直人。

岩手県に残る１１本の旧街道のうち、五十集（イサバ）の道と呼ばれた宮古街道を紹介。盛岡市の鉈屋町惣門跡をスタートし、宮古市鍬ヶ崎までをたどった。◆区界高原では、滝や花々などの自然を堪能。また、当時の山村では貴重だった生の魚を大切に扱う郷土料理を再現する。終着点の港町では、豪商東屋や旧遊郭の建物を訪ね歩く。

石川県珠洲市で計画されていた「珠洲原発」は、計画推進と反対で町を割り、およそ３０年も続く住民の対立を招いたあげくに凍結と決まった。過疎の町を揺るがした原発計画のてん末を描く。◆関西・中部・北陸電力が推進した「国策」珠洲原発の計画は、結局電力会社自らの経営判断で凍結となった。つまりは撤退である。

江戸時代から続く酒蔵を、２３歳の若さで継ぐことになった竹尾郁子さん。経営を学ぶための事務と、酒造り修行の両立に悩みつつも、伝統の中から未来を見つめる姿を追う。◆広島県志和、蛍が棲むほどの名水の里で、昔ながらの手法で酒を造り続ける千代の春酒造。大学を出たばかりの郁子さんは父の急死をきっかけに、自分の意思で家業を継ぐことを決意した。

福井名物「越前おろしそば」を全国に広めようと、製粉会社社長を中心としたＮＰＯ「福井そばルネッサンス実行委員会」が結成された。おろしそばを巡る福井県内の動きを伝える。◆地元産のそばにすりおろした大根と昆布・かつお節のダシを利かせた醤油をぶっかけて食べるシンプルな「おろしそば」は、福井県民の健康長寿を支えてきた「食」。恒例となった「全国そば打ち名人大会」やおろしそば４百年の歴史に加え、東京・南青山で開かれているそば打ち入門講座の様子、自宅でそば会を開く趣味人などを紹介する。

三重県菰野町・御在所岳の中腹にある「御在所・山の家」を二人きりで営む老夫婦の日々を、御在所の四季の移り変わりと、変化することのない二人の暮らしを対比させながら描く。「老いる」ことの本質を静かにとらえる。◆佐々木正一さん９４歳、佐々木春江さん９２歳。無口で働き者の正一さんと、口うるさくて自慢の多い春江さんの対照的な二人は、子どもたちの世話にもならず、二人だけで山小屋を営んでいる。ここで出される夕飯のメニューはいつも「カレーライス」。何があっても変わることのないメニュー。

医学界を舞台に、人間の虚実の深淵を描いたベストセラー「白い巨塔」。主人公・財前を田宮二郎が演じた１９７８年のドラマ（全３１話）を再編集し、７日間連続放送したダイジェスト版。原作：山崎豊子。（２００４年８月１６日～８月２２日放送、全８回）◆次期教授の座を財前に渡すまいとする東は、東都大学の船尾と手を組み、東都系の金沢大学・菊川をそこに据えるための画策を始めた。やがて始まった教授候補選考委員会でも、財前を嫌う病理学の大河内教授が委員長となり、財前派のもくろみに反して候補を全国公募することとなった。