鹿児島県の大隈半島にある鹿屋市の柳谷集落、通称「やねだん」。１０年ほど前までは人口３００人、６５歳以上が４割という、どこにでもある過疎高齢化の集落だった。しかし１人のリーダーを中心に、集落の人達が立ち上がる。◆柳谷集落が目指したのは「行政に頼らない地域再生」。集落総参加で労力や知恵、経験を出し合い、土着菌を使った土づくりやオリジナル焼酎づくりなど、独自の商品開発で自主財源を増やしたほか、住民の工夫で福祉や教育も自ら充実させていった。◆そして自主財源はみるみる増え、すべての世帯にボーナスが配られるほどになる。その画期的な取り組みから、柳谷集落の愛称「やねだん」は次第に全国に知られるようになった。◆番組はアイデアと工夫、そして集落をあげた結束で「限界集落、過疎、高齢化」などの逆境をはねのけ続ける「やねだん」の、笑いと感動の１２年をつづる。

自転車レーサーとしても活躍する小学校の女性教師のクラスに密着。自らの挑戦を通し、子どもたちにも夢や目標に挑戦することの大切さを伝えようとする姿を描く。◆日本一の山・富士山を自転車で駆け上がる「Ｍｔ．富士ヒルクライム」で前人未到の３連覇を目指している矢沢先生。スランプに陥って落ち込む先生を、クラスの児童が励ます。いよいよレース当日、子どもたちの大声援の中、果たして先生の３連覇はなるのか。

“自分にとっての人生の楽園”を見つけた人々の様々なセカンドライフを紹介しながら、新しい生き方を提案する、大人のための「いい人生の歩き方」発見番組。（２０００年１０月７日放送開始）◆今回の舞台は富山市八尾町。この町の秋の風物詩「越中八尾おわら風の盆」に魅せられ、故郷に消えた豆腐店を再び復活させた夫婦が、今回の主人公、長枝春一さん（５６歳）と美千子さん（４９歳）。八尾出身の春一さんは、昨年（２００６年）８月にＵターンし、今年２月に「長江屋豆富店」をオープンした。こだわりの豆腐は故郷のお客さんにも好評だ。そして今年の「おわら風の盆」は長枝さん夫婦にとって忘れられない大切なものとなった。

雇用環境が大きく様変わりする中、様々な資格を持つスーパー派遣社員の活躍を描くことで、働く女性を応援する新しいお仕事エンタテイメントドラマ。脚本：中園ミホ。（２００７年１月１０日～３月１４日放送、全１０回）◆最終回。賢介（小泉孝太郎）は発売日が正式決定となったハケン弁当の最後の詰めで忙しかった。そんな中、美雪（加藤あい）は契約の更新が決まったが、春子（篠原涼子）は当初の宣言通り３ヶ月で会社を去ることを決めていた。そんなある日、東海林（大泉洋）からの電話に出てしまった春子は、賢介のパソコンを開くことに。そこにあった東海林のメールから東海林が左遷先で耐え難い疎外感を味わっていることを知る。さらに美雪もある思いから決まっていた契約の延長を断ることに。そしていよいよ、ハケン弁当発売を２日後に控え、春子と美雪の契約終了の日がやってくる。

栃木県北西部、鬼怒川の最上流部にある日光市川俣地区では、毎年旧正月に新成人の門出を祝う「元服式」が行われる。数え二十歳の男子が、後見人の“親分”を選び、「親分・子分」の固めの杯を交わして、一生の縁を結ぶ。室町時代から続くと言われる伝統行事で、２００７年は３人の若者の「元服式」が執り行われる。厳しい冬、協力してシカなどの猟をして過ごす川俣地区の人々の暮らしと、山里に受け継がれる伝統の祭りを描く。

全国であとを絶たないＤＶ被害。鹿児島県内にある被害者が駆け込む母子寮では、ＤＶ被害女性たちが影をひそめるように寄り添い、生活している。◆その寮の一人の職員女性は、かつて夫にサンドバッグのように殴られ、膨れ上がった顔で寮に駆け込んできた。現在も夫から身を隠しながら、辛い過去を元に、被害女性たちの支援に奔走する。また別の女性は「殺すか殺されるか」、そんな極限状態の日々から、４人の子どもを連れて命からがら脱出。第二の人生をたくましく歩み始めた。こうした女性たちの生き様を追いながら、ＤＶの現状と課題に迫る。

目的を最小限に絞れば、週末だけでも世界へ飛べる！　女性有名人が多忙なスケジュールを縫って、世界各地へ憧れの旅をする「弾丸」のような旅番組。◆第１回のテーマは、女性が行きたい世界遺産第１位に選ばれたフランスのモン・サン・ミッシェルを空から見たいというもの。旅人は長谷川理恵。１日目の１０：３０に成田を飛び立ち、１２時間４０分でフランスのシャルル・ド・ゴール空港に到着。夕食をとってホテルにチェックインしたのは２１：００。明日はいよいよ憧れの、“空から見るモン・サン・ミッシェル”だ。

実在する「そらぷちキッズキャンプ」をモデルにしたドラマ。難病という“特別な境遇”にある少年の“誰にでもある”ありふれた青春の１ページ。爽やかな夏の北海道を舞台に、大人への一歩を踏み出す少年の成長を描く。◆難病の子供たちのために、北海道滝川市の丸加高原に医療施設の整ったキャンプ場をつくろうというプロジェクト「ソーラー・キッズ・キャンプ」。今回が２回目のプレキャンプ参加となる高校３年生の信雄（森田直幸）は、地元ボランティアの夏美（悠城早矢）にひそかな憧れを抱いている。しかし小児がんの後遺症のために自分に自信が持てず、周囲とも一定の距離を置いていた。ある日、同い年でちょっとお節介の雅彦（菊池航紀）の一言にカッとなった信雄は、思わず雅彦を殴り大変なことになってしまう。