１９６７年（昭和４２）のスポーツ界の話題を振り返る、年末のスポーツハイライト。◆ユニバーシアード東京大会（開会式、水泳、柔道、バスケットボール、体操、陸上、閉会式）、全国高校総合体育大会、全国高校野球選手権、国民体育大会、サッカー、メキシコオリンピック・アジア代表権試合、アイスホッケー日本リーグ、プロ野球、大相撲、メキシコ国際スポーツ大会、第２回国際マラソンなど。

明治１００年にあたり、近代日本の足取りを証言者と記録映像によって振り返り、検証するスタジオドキュメント。（全３９回）◆第一次世界大戦の勝利を通じて日本は世界列強のひとつにのし上り、国内は空前の好景気にわいた。特に造船界は多くの“船成金”を生んだ。この好景気は一部の者に大きな利益をもたらしたが、戦争によるインフレと成金たちの買い占めで米の値段はうなぎ上り。生活を圧迫された庶民の怒りは米騒動、大争議となって表面化した。明治末年から大正時代の日本の激動期を、社会主義者の荒畑寒村、鈴木茂三郎日本社会党元委員長らが語る。

１９６６年（昭和４１）４月５日放送開始の芸能番組。第１週は歌舞伎役者による舞踊、第２週は当代一流の舞踊家による舞踊、第３週は浪曲と俗曲、小唄を、第４週は関西の舞踊家中心に、第５週は邦楽、能を主とした。（１９７８年４月２日終了）◆この年度からはスタジオ制作による新歌舞伎、新派を加えた。この回は樋口一葉原作の「十三夜」。

明治１００年にあたり、近代日本の足取りを証言者と記録映像によって振り返り、検証するスタジオドキュメント。（全３９回）◆大正末年、長年の普選運動によって普通選挙法が施行されたが、これと引き換えに治安維持法が発布され、反体制運動、なかでも社会の革新を唱える勢力は徹底的に弾圧された。弾圧の直接の指揮権を握った特別高等警察は「特高」の名で恐れられた。国家権力による弾圧の歴史をたどり、その関係者が当時の社会情勢とそれぞれの立場について証言する。

真夏の広島は百日紅（サルスベリ）で彩られる。三波八重子は原爆で夫と子供を失ったが、今はあの日生まれた紅子と明るい家庭をつくっている。紅子は２２歳、ボーイフレンドの坂本岩男からプロポーズを受けて喜ぶが、その夜、八重子から胎内被爆児であることを聞き悩む。広島に生きる母と娘の生活を通じて、被爆者の苦しみ、それを乗りこえて生きる尊さ、愛の美しさを描く。

小中学生のこどもたちを対象にした、視聴者参加ののど自慢コンテスト番組。日清食品提供「日清ちびっこのどじまん」。（１９６５年７月２７日〜１９６９年９月２９日放送）◆東京・新宿の厚生年金会館ホールで行われた第２回ちびっこのどじまん日本一大会の熱戦の模様をおくる。一年間、全国５万人の応募者の中から勝ち抜いてきた７人のグランドチャンピンたちが、自慢の歌を披露して日本一を競う。司会は大村崑。

中東戦争（ナセル大統領敗北を承認、スエズ運河封鎖、石油輸出禁止、アラブ首脳会談）、中共・水爆実験に初成功、ソビエト革命５０周年、ソビエト金星４号金星に着陸、ＥＥＣ１０周年記念式、ヒッピー族、黒人暴動、南ベトナム紛争（反戦運動、現地の米軍、チュー大統領就任、ホー・チ・ミン北ベトナム大統領、ジョンソン大統領南ベトナムへ）

従軍看護婦の生々しい戦争体験を聞いたスタジオ対談番組。聞き手は三国一朗。◆日中戦争から太平洋戦争にかけて出征した従軍看護婦は、日赤出身者だけで約３万３千人。戦死者は日赤がまとめた「遺芳録」に日赤看護婦の殉職者１０８０人とあるだけで、それ以外ははっきりしないという。番組では、日赤病院甲種救護看護婦養成所を経て、１９４４年５月にフィリピン方面に派遣された女性から凄惨な戦場の証言を聞く。彼女は、食糧と医薬品の欠乏から傷病兵を見殺しにした悲惨な体験を語り、最後に「恥を知れ」という戦陣訓がなかったら惨事はもう少しは避けられただろうと結ぶ。